スーパーマーケットについての各種の話題について取材してまとめた本です。
収支構造についての話が興味深く読めました。
大型店では売上の約7%が家賃、13%が人件費、粗利が24~28%なので利益は4~8%、スーパーは登場した頃は粗利は18%程度に抑えていてそれが売りだったが大規模化して仕入れ力が上がり利益率が上昇しているとか(84頁)。でも万引きで売上の2%の損失があるそうです(66頁)。小売業には1・7・2の原則というのがあり、商品の10%は他店より安く、70%はほぼ同レベル、20%は他店より高いそうです(90頁)。安い10%を以下に目立たせ高い20%に気がつかせないようにするかが腕の見せ所というわけ。粗利率は衣料品が40~50%、家庭用品が25%、食品が18~20%(101頁)、食品の中では総菜類は40~50%で酒はビールと発泡酒しか利益にならない(108頁)とか。
スーパーのプライベートブランドは、かつてはナショナルブランドに匹敵する商品を格安で提供するといっていたのが、今や利益率が高いからプライベートブランドを売りたいとなっている(88頁)そうです。
そういったスーパー業界の本音的なところが読ませどころですね。1テーマ見開き2ページ構成ですので突っ込んだ記述はありませんが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
川嶋光 東洋経済新報社 2006年10月10日発行
収支構造についての話が興味深く読めました。
大型店では売上の約7%が家賃、13%が人件費、粗利が24~28%なので利益は4~8%、スーパーは登場した頃は粗利は18%程度に抑えていてそれが売りだったが大規模化して仕入れ力が上がり利益率が上昇しているとか(84頁)。でも万引きで売上の2%の損失があるそうです(66頁)。小売業には1・7・2の原則というのがあり、商品の10%は他店より安く、70%はほぼ同レベル、20%は他店より高いそうです(90頁)。安い10%を以下に目立たせ高い20%に気がつかせないようにするかが腕の見せ所というわけ。粗利率は衣料品が40~50%、家庭用品が25%、食品が18~20%(101頁)、食品の中では総菜類は40~50%で酒はビールと発泡酒しか利益にならない(108頁)とか。
スーパーのプライベートブランドは、かつてはナショナルブランドに匹敵する商品を格安で提供するといっていたのが、今や利益率が高いからプライベートブランドを売りたいとなっている(88頁)そうです。
そういったスーパー業界の本音的なところが読ませどころですね。1テーマ見開き2ページ構成ですので突っ込んだ記述はありませんが。
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川嶋光 東洋経済新報社 2006年10月10日発行