貧しくともボランティア活動を続ける両親の下で育った純真な8歳の少女ギデオンが、白血病にむしばまれながら伝道所でホームレスに食事を出すボランティアを希望し、そこで出会った51歳のひねくれたホームレスのアールに、信じる気持ちを取り戻すことを願って贈ったプレゼントをめぐって巻き起こる愛と感動のドラマ・・・。
ページ数は160頁あまりありますが、判型も小さく、ちょっと長めの短編の分量。ですから、ストーリー展開はひねらずストレートです。その分、わかりやすく力強く、今時ちょっと恥ずかしく思えるほど、ストレートに愛と感動のドラマしてます。でも、この迷いのなさが、いいんです。「いかにも」のつくりなんですが、でも素直に感動してしまいました。
なぜなんでしょうね。アールが実はお金持ちなんてあたり、そんな都合のいい設定って放り出したくなっても不思議はないんですが。
単に小学生の娘を持つ親父には、純真な薄幸の娘って設定だけで何でも許せてしまうってことかも知れませんが・・・
原題:THE RED GLOVES SERIES : GIDEON’S GIFT
カレン・キングズベリー 訳:小沢瑞穂
集英社 2006年10月25日発行 (原書は2002年)
朝日新聞が2006年11月5日朝刊に書評掲載
ページ数は160頁あまりありますが、判型も小さく、ちょっと長めの短編の分量。ですから、ストーリー展開はひねらずストレートです。その分、わかりやすく力強く、今時ちょっと恥ずかしく思えるほど、ストレートに愛と感動のドラマしてます。でも、この迷いのなさが、いいんです。「いかにも」のつくりなんですが、でも素直に感動してしまいました。
なぜなんでしょうね。アールが実はお金持ちなんてあたり、そんな都合のいい設定って放り出したくなっても不思議はないんですが。
単に小学生の娘を持つ親父には、純真な薄幸の娘って設定だけで何でも許せてしまうってことかも知れませんが・・・
原題:THE RED GLOVES SERIES : GIDEON’S GIFT
カレン・キングズベリー 訳:小沢瑞穂
集英社 2006年10月25日発行 (原書は2002年)
朝日新聞が2006年11月5日朝刊に書評掲載