ベストセラーファンタジーとなったハリー・ポッターシリーズの完結編。
6巻で近年最強の闇の魔法使いヴォルデモートを倒すためには7つの分霊箱を破壊した上でヴォルデモート自身を倒さねばならないと知ったハリー・ポッターが親友のハーマイオニー及びロンとともに分霊箱を探し求めながら、ダンブルドア校長の遺言から知った死の秘宝の謎を解き、ハリーがヴォルデモートとの最終対決に臨むというストーリーです。
原書で読んだとき一番わからなくて自分の英語読解力を怪しんだ35章は、日本語版でも今ひとつ本当はどこなのか、なぜ「キングズ・クロス」なのか、ハリーの夢なのか、はっきりしない感じがします。ダンブルドアがハリーに僕は死んでいる?と聞かれたときの答の「全体としてみれば、ハリーよ、わしは違うと思うぞ。」って、またあいまい。ハリーとダンブルドアがどこかの「場所」で出会って語り合うのではなく、ダンブルドアが(絵の中からスネイプに語りかけることができるのと同様に)ハリーの頭の中に語りかけているということなんでしょうねと、読み返して理解しました。読み違いかもしれませんが。
語学力の関係で、日本語版での方が、友人たちを失ったときのハリーの哀しみを共感できた感じがしますし、ハーマイオニーへの愛しさ(ハリーが思っているということでなく読者としての私が感じる)、ルーナのとぼけた暖かみ、ネビルのたくましさがより強く感じられました。
主要言語のほとんどで2007年のうちに発売されていることを考えれば信じられないほど遅い発売ではありますが、日本語版の存在はやはりありがたいと思いました。
J.K.ローリング 静山社 2008年7月23日発行
6巻で近年最強の闇の魔法使いヴォルデモートを倒すためには7つの分霊箱を破壊した上でヴォルデモート自身を倒さねばならないと知ったハリー・ポッターが親友のハーマイオニー及びロンとともに分霊箱を探し求めながら、ダンブルドア校長の遺言から知った死の秘宝の謎を解き、ハリーがヴォルデモートとの最終対決に臨むというストーリーです。
原書で読んだとき一番わからなくて自分の英語読解力を怪しんだ35章は、日本語版でも今ひとつ本当はどこなのか、なぜ「キングズ・クロス」なのか、ハリーの夢なのか、はっきりしない感じがします。ダンブルドアがハリーに僕は死んでいる?と聞かれたときの答の「全体としてみれば、ハリーよ、わしは違うと思うぞ。」って、またあいまい。ハリーとダンブルドアがどこかの「場所」で出会って語り合うのではなく、ダンブルドアが(絵の中からスネイプに語りかけることができるのと同様に)ハリーの頭の中に語りかけているということなんでしょうねと、読み返して理解しました。読み違いかもしれませんが。
語学力の関係で、日本語版での方が、友人たちを失ったときのハリーの哀しみを共感できた感じがしますし、ハーマイオニーへの愛しさ(ハリーが思っているということでなく読者としての私が感じる)、ルーナのとぼけた暖かみ、ネビルのたくましさがより強く感じられました。
主要言語のほとんどで2007年のうちに発売されていることを考えれば信じられないほど遅い発売ではありますが、日本語版の存在はやはりありがたいと思いました。
J.K.ローリング 静山社 2008年7月23日発行