大学生向けのレポートと卒業論文の書き方のマニュアル。
この本では論文の書式や文献の引用表記などの形式面の決まりを重視している。卒業論文もテーマよりまずスケジュールを決める、章立てと各章の枚数を先に決めるといいという。段落は1ページあたり5つか6つがいいと繰り返されている。このように、形から入るのが、この本の特徴である。
「文章をわかりやすくする原則はただ一つである。それは、/一文を短くする。/たったこれだけである」(ゴシック体原著、小笠原、2009、p. 197)というこの言い切りがすごい。
「」内の最後に句点をつけたり、算用数字やアルファベットを全角文字にするのは「間違い」だという(同上、p.24)。マニュアル世代に迷いを与えないためには言い切る必要があるのだろうが、やり過ぎの感もある。
「よい論文かどうかは、題名と最初の三~五行を読めばわかる」(ゴシック体原著、同上、p. 171)は、裁判用の書類にも当てはまりそう。心しておきます。現実にはそういう書き方は難しいのですが。
小笠原喜康 講談社現代新書 2009年11月20日発行 (初版は2002年)
この本では論文の書式や文献の引用表記などの形式面の決まりを重視している。卒業論文もテーマよりまずスケジュールを決める、章立てと各章の枚数を先に決めるといいという。段落は1ページあたり5つか6つがいいと繰り返されている。このように、形から入るのが、この本の特徴である。
「文章をわかりやすくする原則はただ一つである。それは、/一文を短くする。/たったこれだけである」(ゴシック体原著、小笠原、2009、p. 197)というこの言い切りがすごい。
「」内の最後に句点をつけたり、算用数字やアルファベットを全角文字にするのは「間違い」だという(同上、p.24)。マニュアル世代に迷いを与えないためには言い切る必要があるのだろうが、やり過ぎの感もある。
「よい論文かどうかは、題名と最初の三~五行を読めばわかる」(ゴシック体原著、同上、p. 171)は、裁判用の書類にも当てはまりそう。心しておきます。現実にはそういう書き方は難しいのですが。
小笠原喜康 講談社現代新書 2009年11月20日発行 (初版は2002年)