伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

地図と愉しむ東京歴史散歩 地下の秘密編

2017-03-25 23:59:53 | 人文・社会科学系
 東京の地下鉄の駅や路線の高さ(標高)と経路などをめぐる由縁、地下壕(防空壕)の工事と戦後、怨霊神(崇徳院、平将門、新田義興)の鎮魂とその後、団地の用地の由来などを解説した本。
 私には、本文が始まる前に25ページにわたって作図掲載されている地下鉄各路線の駅と路線の標高が、印象的でした。20~40m程度ではありますが、新宿とか池袋とか渋谷とか六本木とかって高台なんだ、永田町と国会議事堂もそのあたりだけ高くなってるとか、なんとなく平地に思えている東京の都心部のイメージがちょっと変わるような感じです。地下鉄が、けっこうアップダウンしているのも、乗っていてあまりそういう印象を持っていなかったので驚きました。最近開通した地下鉄では省エネの目的で駅間をすり鉢状(V字状)にしている(駅を出たところを下り坂にして加速を容易にし、駅に着くときには上り坂で減速を容易にするって)というのも初耳でした。


竹内正浩 中公新書 2016年10月25日発行
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