子ども(中高生)向けに、インターネットやSNSを利用するときのリスクや注意点を説明する本。
基本的に、優しくかみ砕いて説明していて、技術的な点よりも心がけや対処法に重きが置かれ、読みやすくできています。
イギリスでの2016年の出版物を訳したもので、日本での問い合わせ先(役所の窓口ばかりですが)が補充してありますが、法律は国によって違うけどという記載がいくつかあり、それでは読む側には日本ではどうなのという疑問というか戸惑いが残るのではないでしょうか。
また、ありがちなやり方ではありますが、挿絵で「GOGGLER」(49ページ)とか「ツイッティング」(51ページ)、「ギューチューブ」(126ページ)などと、Googleやtwitter、You tubeをもじった(ちょっとだけ名前を変えた)記載をしています。そして、そうしている理由はどこにも説明されていません。この挿絵はネット上の書き込みに関する文章に挿入されています。また、この本では著作権問題も扱っています。読んでいる側からは、なぜ名前を変えなければならないのか、この本では何故名前を変えているのか、何の説明もなくこういうことをしているのは、Google等と記載してしまうと何か問題があり後ろ暗いからこうしているのか、また名前を少し変えれば何をやっても大丈夫なのか、この本の著者はそう考えているのかと、受け取られかねません。悪くすると、書き込みに関するところで相手の名前を少し変えておけばいいやという非常に安易な発想による挿し絵を入れていることを、悪口を書くときでも相手の名前を少し変えればいいってことかと受け取られる可能性さえあります。正しいネット利用を教えるという立場の本が、こういうやり方をしていることは大変残念です。
原題:STAYING SAFE ONLINE
ルーイ・ストウェル 訳:小寺敦子
東京書籍 2020年4月24日発行(原書は2016年)
基本的に、優しくかみ砕いて説明していて、技術的な点よりも心がけや対処法に重きが置かれ、読みやすくできています。
イギリスでの2016年の出版物を訳したもので、日本での問い合わせ先(役所の窓口ばかりですが)が補充してありますが、法律は国によって違うけどという記載がいくつかあり、それでは読む側には日本ではどうなのという疑問というか戸惑いが残るのではないでしょうか。
また、ありがちなやり方ではありますが、挿絵で「GOGGLER」(49ページ)とか「ツイッティング」(51ページ)、「ギューチューブ」(126ページ)などと、Googleやtwitter、You tubeをもじった(ちょっとだけ名前を変えた)記載をしています。そして、そうしている理由はどこにも説明されていません。この挿絵はネット上の書き込みに関する文章に挿入されています。また、この本では著作権問題も扱っています。読んでいる側からは、なぜ名前を変えなければならないのか、この本では何故名前を変えているのか、何の説明もなくこういうことをしているのは、Google等と記載してしまうと何か問題があり後ろ暗いからこうしているのか、また名前を少し変えれば何をやっても大丈夫なのか、この本の著者はそう考えているのかと、受け取られかねません。悪くすると、書き込みに関するところで相手の名前を少し変えておけばいいやという非常に安易な発想による挿し絵を入れていることを、悪口を書くときでも相手の名前を少し変えればいいってことかと受け取られる可能性さえあります。正しいネット利用を教えるという立場の本が、こういうやり方をしていることは大変残念です。
原題:STAYING SAFE ONLINE
ルーイ・ストウェル 訳:小寺敦子
東京書籍 2020年4月24日発行(原書は2016年)