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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

白馬山荘殺人事件

2020-08-01 00:38:20 | 小説
 信州の山奥にあるペンション「まざあ・ぐうす」の客室内でトリカブト毒により死亡した兄原公一が自殺として処理されたことに納得できない大学3年生の腹菜穂子が友人の沢村とともにそのペンションを訪れ、兄の死亡の謎に挑むミステリー小説。
 ペンションの各部屋がマザーグース由来の名前を持ち各部屋にマザーグースの歌を記した壁掛けがあり、それをヒントにした暗号解きと、密室ものを組み合わせたミステリーです。ミステリーとしての仕掛けやツボは押さえられていると思います。マザーグースの歌の暗号は、ちょっと読むのがしんどいかなと思いました。
 殺人事件の謎解きよりも、殺人事件以外を含めた過去のできごとをめぐる人間関係の機微や性を読ませる作品かなと思いました。


東野圭吾 光文社文庫 新装版2020年6月20日発行(初版は1990年4月20日、カッパ・ノベルズ1986年8月)
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