双子の兄海斗とともに幼なじみの七海に思いを寄せていたが兄がリードしていたことを知り(この設定と展開、「タッチ」か?)、兄に話があると言って兄をバイクの後ろに乗せて走行中に事故って、兄が死に、そのトラウマに悩むうちに兄が左腕に乗り移り兄と共存するようになったインターハイミドル級3位の高校生ボクサー岳士が、精神科医の治療により海斗が消滅することを嫌って家出中に、殺人事件の容疑をかけられて逃走し、真犯人を捕まえるために奔走するという、SFというよりはオカルト系でしょうね、ミステリー小説。
設定の荒唐無稽さをどこまで我慢できるかと、読者サービス用に色気を盛った隣人桑島彩夏のキャラ設定と言動のいい加減さ(作りの粗さ)を我慢できるかが、評価の分岐点になると思います。謎解きや展開は、まぁ悪くないと思います。

知念実希人 文藝春秋 2019年3月15日発行
「別册文藝春秋」連載
設定の荒唐無稽さをどこまで我慢できるかと、読者サービス用に色気を盛った隣人桑島彩夏のキャラ設定と言動のいい加減さ(作りの粗さ)を我慢できるかが、評価の分岐点になると思います。謎解きや展開は、まぁ悪くないと思います。

知念実希人 文藝春秋 2019年3月15日発行
「別册文藝春秋」連載