フィンランド人と結婚してヘルシンキに住む著者が、フィンランドでの食事や生活習慣、出産や子育てなどを綴ったエッセイ集。
著者がフィンランドで2人の子どもを出産した経験から、出産関係の話が一番多く、日本よりゆったりと構えおおらかな様子が語られています。次いで、生食も含めて魚がうまいぞとかソーセージなどの食生活関係の話、長期のゆったりした休暇と旅行の話、サウナなどの生活習慣の話が続きます。
タイトルからしてフィンランドに「かわいい」という印象があることが前提なんですが、日本人がフィンランドを「かわいい」と思うふつうに考えれば最大のファクターのムーミンネタが、ずーっと出てこず、おお敢えてこのネタを外すつもりかと思いますが、ラス前になって出てきます(著者は子どもの頃ムーミンが怖かった、特にリトルミィが怖かったと述べています:196~197ページ。そういう事情から触れたくなかったのかも)。
フィンランドには「オーロラアラート」があってオーロラが見られそうなときに速報が来る、ヘルシンキでも立派なオーロラが見られるとか(168~173ページ)。日本では、「アラート」はろくでもない遭遇したくない災厄についてばかりですが、こういうアラートがあるといいですね。
芹澤桂 幻冬舎文庫 2020年6月15日発行
著者がフィンランドで2人の子どもを出産した経験から、出産関係の話が一番多く、日本よりゆったりと構えおおらかな様子が語られています。次いで、生食も含めて魚がうまいぞとかソーセージなどの食生活関係の話、長期のゆったりした休暇と旅行の話、サウナなどの生活習慣の話が続きます。
タイトルからしてフィンランドに「かわいい」という印象があることが前提なんですが、日本人がフィンランドを「かわいい」と思うふつうに考えれば最大のファクターのムーミンネタが、ずーっと出てこず、おお敢えてこのネタを外すつもりかと思いますが、ラス前になって出てきます(著者は子どもの頃ムーミンが怖かった、特にリトルミィが怖かったと述べています:196~197ページ。そういう事情から触れたくなかったのかも)。
フィンランドには「オーロラアラート」があってオーロラが見られそうなときに速報が来る、ヘルシンキでも立派なオーロラが見られるとか(168~173ページ)。日本では、「アラート」はろくでもない遭遇したくない災厄についてばかりですが、こういうアラートがあるといいですね。
芹澤桂 幻冬舎文庫 2020年6月15日発行