44歳のバツイチで古書店「時書房」を経営する赤石正美が、乳がんが発見されて右乳房切除手術を受け抗がん剤治療を受けることになったのを契機に、子もおらず墓守をする者もいなくなるので無縁墓になる前に墓じまいをしようと決意し、頑固者の父やジコチュウの兄らと摩擦を起こしつつ、墓じまいを進めるという小説。
墓じまいをどう進めていくかという、現実的な話のうんちくもあり、それはそれで勉強になりますが、そこを掘り下げている作品でもなく、私には、どちらかと言えば、零細自営業者があまり儲からない事業をどう維持し、体力がなくなってきたときに力仕事や雑務をどうこなしていくかという悩みの方に、やはり歳をとってきた零細自営業者として共感してしまいました。
堀川アサコ 角川文庫 2020年8月25日発行
墓じまいをどう進めていくかという、現実的な話のうんちくもあり、それはそれで勉強になりますが、そこを掘り下げている作品でもなく、私には、どちらかと言えば、零細自営業者があまり儲からない事業をどう維持し、体力がなくなってきたときに力仕事や雑務をどうこなしていくかという悩みの方に、やはり歳をとってきた零細自営業者として共感してしまいました。
堀川アサコ 角川文庫 2020年8月25日発行