現役を退いた元弁護士立原恭吾が早朝犬を散歩中に立ち寄った公園で絞殺され、妻の高子から、大学在学中に司法試験に合格した養子の志史を疑っている、志史を調べて欲しいと依頼された恭吾の甥で一時期探偵事務所の手伝いをしていた若林悠紀が、志史のアリバイを調べ周辺と過去を調査するうちに…という推理小説。
語り手の若林悠紀のトラウマがやや消化不良のままに残されているのは、世の中謎はきれいにわかるもんじゃないよということなのか、続編のために残したのか、本筋の謎解きよりそちらが気になりました。
同業者として、弁護士の描かれ方に着目してしまうのですが、やはり弁護士は人格的にはよくは描かれず、世間ではそういう印象なのかなと感じてしまいます。
弥生小夜子 東京創元社 2021年5月14日発行
鮎川哲也賞優秀賞(佳作)受賞作
語り手の若林悠紀のトラウマがやや消化不良のままに残されているのは、世の中謎はきれいにわかるもんじゃないよということなのか、続編のために残したのか、本筋の謎解きよりそちらが気になりました。
同業者として、弁護士の描かれ方に着目してしまうのですが、やはり弁護士は人格的にはよくは描かれず、世間ではそういう印象なのかなと感じてしまいます。
弥生小夜子 東京創元社 2021年5月14日発行
鮎川哲也賞優秀賞(佳作)受賞作