伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

光まで5分

2021-08-26 23:17:07 | 小説
 生まれ故郷の北海道東部に母をおいて15の歳に飛び出し那覇に流れてきて路地裏の「竜宮城」で春をひさぐ38歳のツキヨが、客に紹介されて訪れた元バー「暗い日曜日」で隠遁している闇歯医者「万次郎」と薄幸の青年ヒロキのところに転がり込み、訳ありの2人の生きようを眺める小説。
 その住む世界から抜け出せない宿命感というよりは、本気で抜け出したいと思いもがくわけでもない安住感の方が勝っているような、そういうあたりが基調になっていると思いますが、無駄に暴力的な場面がなじめませんでした。無駄に性的な描写の方が多かったですが、こちらは雑誌連載のサービスなんでしょう。


桜木紫乃 光文社 2018年12月20日発行
「小説宝石」連載
コメント
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