Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

箱根山:これまでで最大規模の地震活動

2015年05月15日 23時45分53秒 | 天気と自然災害
 これまでで最大規模の地震活動を記録。気象庁の観測では1000回を超え、県の温泉地学研究所の観測では2800回を超えたと、神奈川新聞が伝えた。
http://www.kanaloco.jp/article/96405
 こんな特集記事も神奈川新聞に掲載されている。
http://www.kanaloco.jp/article/96361/1/

 参考:【http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/】【http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/files/dat_auto/eq_onken_l.jpg

平成27年5月15日16時00分 気象庁地震火山部発表
火山活動の状況
(5月8日から15日15時までの活動状況)
 箱根山では火山活動が活発な状態で経過しています。昨日(14日)実施した現地調査では、大涌谷温泉供給施設で蒸気が引き続き勢いよく噴出しているのを確認しました。
 遠望カメラによる観測では、大涌谷で噴出している蒸気のほかには特段の異常はみられません。
 4月26日以降増加している火山性地震は引き続き多い状態で経過しています。本日(15日)11時台に箱根町湯本で震度1を観測する地震が1回、14時台に震度1を観測する地震が2回発生しました。
 気象庁と神奈川県温泉地学研究所が設置している傾斜計および気象庁の湯河原鍛冶屋の体積ひずみ計では、今回の火山活動に関連するとみられる地殻変動が観測されています。
 火山性地震の発生回数(速報値を含む)は以下のとおりです。
5月 8日  49回、  9日  92回、 10日  270回
  11日  62回、 12日  50回、 13日   15回
  14日  73回、 15日(15時まで) 237回
 低周波地震、火山性微動は観測されていません。
防災上の警戒事項等
 大涌谷周辺では小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。


腰の痛みがつらい

2015年05月15日 22時16分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 ここ数日退職者会のホームページの新バージョン版をブログで作るためにいろいろ操作をしている。このブログと同じgooのブログを利用させてもらうことにした。
 しかし個人のブログと違って設定がなかなか思うようにいかない。記事の内容もまだ手探りである。早く慣れないとこれに振り回されてしまいそう。明日の総会後、来週の時点から正式版とする予定である。当面各ブロックの総会が立て続けに行われるので、取材にもいかなくてはならない。全部のイベントや取組みに顔を出すわけにはいかないので、情報網をつくり上げないとうまく回らない。軌道に乗るまでには結構大変な作業になりそうである。

 ここ5日ほど腰が痛い。11日から痛み始めた。発症の2~3日前に原因があることが多いので、10日の日曜日にウォーキングをした時より前に原因があるようだ。特に無理な柔軟体操をしたり、躓いたり、転んだりしていないので特定はできていない。10日のウォーキング中も特に問題はなかった。疲労の場合はこれまでこんなに長引いたことはない。
 以前にぎっくり腰で病院に行ったときに貰った痛み止めを二回続けて服用したら、赤い発疹がお腹の周りに出てきたので、服用を止めた。一応発疹はおさまってきたので、発疹はこの薬のためだと断定が出来そうである。よってこの痛み止めは服用できない。
 靴下・下着・ズボンの脱着がつらい。足の爪切りを10日にしておいて良かったと思う。外から帰って来て足を洗うのもつらい。実はパソコンの前に座り続けるのもまたつらい。長時間同じ姿勢をしていると、動きはじめがとてもつらい。
 いつまでこの痛みが続くのか、心配になってきた。


「若冲と蕪村」展後期展示(その2)

2015年05月15日 20時58分06秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等



 今回取り上げたのは、蕪村の「闇夜漁舟図」。解説によると1770年代始め頃の作品のようである。
 解説の冒頭には次のように記されている。「舟に乗った父子が、夜の漁に繰り出している。父親の手には綱が握られ、息子が櫂で船を操る。舟中のかがり火からは白煙が立ち上り、上部の樹木は、その煙に包まれた箇所だけが鮮やかな色彩を表す。かがり火の光は、2人の顔や水面を照らし出し、幻想的な風景を作り出す。‥光に対する蕪村の鋭敏な感覚が見事に結実した優品である。」
 実は私は初めて目にした時、とても違和感があった。不思議な絵だと感じた。煙に照らされた樹木のところだけが鮮明になっているということが理解できなかった。煙なら背後の景色を隠してしまうだけではないか、と思い込んでしまった。
 確かに煙は明るい。闇の中では煙は光を発するかのように揺らめいている。
 下の方の燃えている光を上部にそのまま包んで伝わっていく灯りのように、光は煙とともに空を明るく輝かせている。景色が煙に遮られるのではなく、景色を照らし出すことを発見したのだと思う。
 そしてこの照らされた樹木によって絵のこの部分がぐっと手前に浮び出てくる。
 遠景の山のボコッとした感じもいいが、何といっても家から漏れ出てくる灯りが煙のように揺らめいているのも暖かさを感じて、好ましい。
 手前の煙に照らされた樹木、中景の漏れ出る灯り、遠景の霞んだ山、舟よりも手前の樹木の黒々とした塊もまた船の中の2人の人物をより明るく照らしている。
 随分と計算された構図が浮かび上がっている。手前の樹木を起点にして煙の軸に沿って右に、そして家並に沿って左に、さらに遠景の山の頂上へ再度右に流れる線となって川の流れのように蛇行する線が貫かれている。
 西洋の絵画になれた目には、舟の中の人物の表情が漫画的で違和感があるかもしれない。それを打ち消してしまいそうな光の処理だと思った。
 今回、「峨眉露頂図巻」と「夜色楼台図」、「富嶽列松図」といういわゆる蕪村の「三横物」といわれる晩年の傑作が展示されている。これも見物ということであったが、私は惹かれることがなかった。楼台図と列松図には面白味は感じることは感じたものの、迫ってくるものを感じなかった。もう少し時間がかかるのかもしれない。



 今回取り上げる若冲の作品は「鹿図」。若冲はこの構図を好んだようでいくつも同様の作品があるとのことである。
 記載している賛は
春は芳草に随(したが)い
食野(しょくや)の場となる
由来、斯の地
到る処、徜徉(しょうよう=さまよう)す
 賛を書いた獨秀という人については不詳らしい。

 賛を見てしまうとちょっと興醒めというか、ありきたりのような気がしてしまう。鹿の生きるための自然な営みを表現しただけのようなものだと思う。
 そんな賛とは関係なく、鹿の姿態が何とも云えず艶めかしく、そして人に媚びたような「かわいらしさ」とは無縁の様がいい。伸び切った首は人に媚びる姿勢ではないと理解したい。高いところにある「何か」を見極めようとする好奇の眼ではないか。
 ひょっとしたら若冲という人、こんな目つきをしていたのではないかと、推測してしまう。
 若冲の作品、今回の展示ではどうしても水墨画を取り上げてしまう。若冲というと動植綵絵が有名で煌びやかな彩色が人目を惹くが、私は今回の展示で水墨画の作品がすっかり気に入ってしまった。