最近は偏りすぎているとは思っているが、ブラームスばかりを聴いている。こんなにまとまって、長期間にわたってブラームスに浸っているのは初めてかもしれない。以前からブラームスは気に入っているが、今回器楽曲、管弦楽曲を全曲聴いてみて、いっそうはまってしまったかもしれない。
さてクラリネットとチェロとピアノによる「クラリネット三重奏曲」。ブラームスの最晩年の曲である。第一楽章のチェロとクラリネットの掛け合いがいい。二つの楽器の絡み合いがこんなにも美しいものになるものとは、この曲を聴くまで想像できなかった。
第二楽章のクラリネットの響きは、クラリネットの低音と高音の音色の違いをうまく利用していると思った。私はクラリネットという楽器のこの高音と低音の音色の違いが好きになれなかった。チェロの音色が加わることでクラリネット特有の高音のとんがった音色が柔らかに聴こえるのかもしれない。そして消えてしまいそうな弱音、止まってしまいそうなゆっくりとしたテンポが心を落ち着かせてくれる。
第三楽章、ピアノとクラリネットが華やかで踊りだしそうな掛け合いをするのだが、チェロが抑制的に絡んでくる。踊りだしどこかで飛躍しそうなメロディーがチェロの響きにやさしく抑え込まれて静かに収束する。ここもまた聴きごたえがある。
終楽章は、リズミカルな曲で早いパッセージが多い。そのために、第一から第三楽章と違いピアノが活躍する。クラリネットが控え目にピアノを支えているように聴こえる。
あっという間に聴き終えてしまう24分40秒である。実際よりも早く終わってしまうような名残り惜しさがある。
チェロではなくバイオリンとピアノによるモーツアルトのクラリネット三重奏曲はこれとは対照的に明るく華やかな曲ということらしい。聴いたことはないので、想像するしかないが今の時点ではおそらく私の好みはブラームスの方だと思う。
さてクラリネットとチェロとピアノによる「クラリネット三重奏曲」。ブラームスの最晩年の曲である。第一楽章のチェロとクラリネットの掛け合いがいい。二つの楽器の絡み合いがこんなにも美しいものになるものとは、この曲を聴くまで想像できなかった。
第二楽章のクラリネットの響きは、クラリネットの低音と高音の音色の違いをうまく利用していると思った。私はクラリネットという楽器のこの高音と低音の音色の違いが好きになれなかった。チェロの音色が加わることでクラリネット特有の高音のとんがった音色が柔らかに聴こえるのかもしれない。そして消えてしまいそうな弱音、止まってしまいそうなゆっくりとしたテンポが心を落ち着かせてくれる。
第三楽章、ピアノとクラリネットが華やかで踊りだしそうな掛け合いをするのだが、チェロが抑制的に絡んでくる。踊りだしどこかで飛躍しそうなメロディーがチェロの響きにやさしく抑え込まれて静かに収束する。ここもまた聴きごたえがある。
終楽章は、リズミカルな曲で早いパッセージが多い。そのために、第一から第三楽章と違いピアノが活躍する。クラリネットが控え目にピアノを支えているように聴こえる。
あっという間に聴き終えてしまう24分40秒である。実際よりも早く終わってしまうような名残り惜しさがある。
チェロではなくバイオリンとピアノによるモーツアルトのクラリネット三重奏曲はこれとは対照的に明るく華やかな曲ということらしい。聴いたことはないので、想像するしかないが今の時点ではおそらく私の好みはブラームスの方だと思う。