Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

地震にビックリ

2015年05月30日 23時43分43秒 | 天気と自然災害
 最初小さな地震でこれは震度1くらいかな、と思っていたところ、妻がまだ小刻みに揺れているという。小さな花のポットを置くための棚が小刻みに揺れていた。それを1分ほどか、30秒ほどかわからないが、眺めているうちに急に大きく揺れ出して驚いた。
 このような地震は初めてである。始めの小さな揺れから大きな揺れに時間がかかったので、どこか遠いところの地震とは思ったものの、揺れが小刻みなので近い地震のようでもあった。
 慌ててテレビをつけたところ、小笠原付近で深さが590キロという表示がでて、何となく特に根拠は無く「なるほど」という風に感じた。多分津波はなさそうだということと、余震はそれほどないかもしれないと直感したが、しかしマグニチュード8.5という表示には揺れ以上に驚いた。巨大地震の範疇である。これだけ大きな地震だといくら深くても余震があるのか、と心配にはなった。一応気象庁の記者会見では、余震の心配は経験上少ないとのことであった。 緊急地震速報も発信は無かった。
 小笠原と二宮町で震度5強、というのは不思議な気もするが、フィリピン海プレートが列島の下にもぐり込むところである二宮町近辺に、このプレートを伝わった地震波がここで集まってきたと考えることも出来そうである。

 電車が停まったり、エレベーターの閉じ込め・停止があり、そして長周期振動による高層ビルの大きな揺れなどが報じられている。けが人も何人か出ている。停電も天井の落下もあったらしい。東京タワーや六本木ヒルズ、横浜でもランドマークタワーの展望台のエレベーターが一時停まったようである。スカイツリーはどうなったか、私が見た限りでは報道されていなかった。
 エレベーターに頼らざるを得ない高層ビルというものの地震に対する弱点がまたも露呈された。同時に高層ビルは揺れも大きく、怖いものである。

気象庁の発表【http://www.jma.go.jp/jp/quake/20150530224521387-010000.html
http://www.jma.go.jp/jma/press/1505/30b/201505302230.html


 これによると長周期振動は5段階に分類されており、今回、小笠原、八丈島そして神奈川県東部と長野県中部が「階級2」で最大となっている。物につかまりたいと感じ、歩行が難しくなる、キャスター付きの家具が動くことがある段階とのことである。
 高層ビルやタワーの上部にいると船酔いのように気分が悪くなる人が多数いたのではないだろうか。

 また電車の運行状況を見ると、東京と神奈川県をつなぐ大動脈の東海道線、横須賀線、京浜東北線が停まっている。東急東横線・田園都市線、京浜急行、小田急線も遅れが出ているし、混雑が予想される。ここは4年前の地震でも人の流れのネックであった。
 

紫陽花の季節

2015年05月30日 20時01分41秒 | 俳句・短歌・詩等関連
【紫陽花八態】
                     

 紫陽花が咲き誇る季節となった。私は紫陽花の花も葉も好きである。花の色は藍、赤紫、白どの色もいいが、特に深みのある藍が好みである。咲く前の蕾もさまざまな色がひしめき合っていて美しい。
 年が明けて木瓜の花から梅、雪柳や桜を経てさまざまな花が順を追って咲いていく。桜以降も藤、躑躅等に続いて紫陽花が咲くと、ようやく花が一段落したのかな、という感覚になる。そして梅雨を迎える。1年の半分が終わったという感覚とともに、夏の旺盛なエネルギーの燃焼への気構えを催促される。そんな節目の花に思える。
 本日横浜駅から夕方に帰ってくる間に高木の街路樹の下に紫陽花がいくつも咲いているのに気がついた。ついでに住宅の庭に咲く紫陽花も幾枚が写真におさめてみた。
 花だけでなく私は、「紫陽花」という漢字の表記が気に入っている。俳句では「濃紫陽花」という表現もある。「四葩(よひら)」「七変化(しちへんげ)」ともいう。また「額紫陽花」を「額の花」ともいう。

☆あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ   橋本多佳子
☆あぢさゐや軽くすませる昼の蕎麦   石川桂郎
☆紫陽花剪るなほ美(は)しきものあらば剪る   津田清子
☆あぢさゐの色をあつめて虚空とす   岡井省二
☆橋ありて水なかりけり額の花   高橋淡路女
☆かなしみのはづれより咲く額の花   平井照敏

 紫陽花の花は好きだが、うまくは作れないのがもどかしい。
★ふるさとのなくて紫陽花深き色
★白帆行く瓶よりあふるる濃紫陽花