箱根山 火山の状況に関する解説情報 第4号
平成27年5月5日16時00分 気象庁地震火山部
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>
1.火山活動の状況
箱根山では、火山活動がやや高まった状態で経過しています。本日(5日)、気象庁は現地調査を実施し、大涌谷温泉施設で蒸気が引き続き勢いよく噴出しているのを確認しました。
4月26日以降増加している火山性地震は引き続き多い状態で経過しています。本日(5日)06時台に箱根町湯本で震度1を観測する地震が2回発生しましたが、07時以降に震度1以上を観測する地震は発生していません。
気象庁と神奈川県温泉地学研究所が設置している傾斜計に、この地震活動に関連するとみられるわずかな変動が引き続き観測されています。
4月26日以降の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
4月26~30日 67回、
5月 1日 2回、 2日37回、 3日36回、 4日34回、
5日(15時まで)97回
低周波地震、火山性微動は観測されていません。
2.防災上の警戒事項等
箱根山の大涌谷浅部における熱水活動が不安定な状態となっています。大涌谷付近では規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性があります。箱根山は活火山であることに留意し、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(水)16時頃に発表の予定です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
(⇒http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_03_20150505160017.html)
さらに17時付けで、「箱根山火山活動解説資料」が出されている。
(⇒http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/15m05/20150505_315.pdf)
巨大地震の後には火山の噴火が起こる、とよく言われる。しかし4年前の地震は太平洋プレートの沈み込み帯に発生した巨大地震である。火山の噴火がその地震に連動して起きるならば、東北地方を南北に走る火山帯である。北は青森の恐山から南は那須連山くらいまでであろうか。確定的なこととは断言できないが‥。
箱根山はフィリンピン海プレートが北アメリカプレートにぶつかって沈み込んでいるところである。地形は複雑であるが、4年前の巨大地震とはメカニズムが違う場所である。あの巨大地震との連動とは云えない。しかしこれについてもこれ以上のことは軽々には言えない。
今回の箱根山の活動についても、公的な発表は靴の底から掻くようで、もどかしいものがあるが、しょうがないのかもしれない。わからないことばかりで、確定的なことが云えないというもどかしさは常に付きまとう。
平成27年5月5日16時00分 気象庁地震火山部
<噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続>
1.火山活動の状況
箱根山では、火山活動がやや高まった状態で経過しています。本日(5日)、気象庁は現地調査を実施し、大涌谷温泉施設で蒸気が引き続き勢いよく噴出しているのを確認しました。
4月26日以降増加している火山性地震は引き続き多い状態で経過しています。本日(5日)06時台に箱根町湯本で震度1を観測する地震が2回発生しましたが、07時以降に震度1以上を観測する地震は発生していません。
気象庁と神奈川県温泉地学研究所が設置している傾斜計に、この地震活動に関連するとみられるわずかな変動が引き続き観測されています。
4月26日以降の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
4月26~30日 67回、
5月 1日 2回、 2日37回、 3日36回、 4日34回、
5日(15時まで)97回
低周波地震、火山性微動は観測されていません。
2.防災上の警戒事項等
箱根山の大涌谷浅部における熱水活動が不安定な状態となっています。大涌谷付近では規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性があります。箱根山は活火山であることに留意し、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(水)16時頃に発表の予定です。なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
(⇒http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_03_20150505160017.html)
さらに17時付けで、「箱根山火山活動解説資料」が出されている。
(⇒http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/15m05/20150505_315.pdf)
巨大地震の後には火山の噴火が起こる、とよく言われる。しかし4年前の地震は太平洋プレートの沈み込み帯に発生した巨大地震である。火山の噴火がその地震に連動して起きるならば、東北地方を南北に走る火山帯である。北は青森の恐山から南は那須連山くらいまでであろうか。確定的なこととは断言できないが‥。
箱根山はフィリンピン海プレートが北アメリカプレートにぶつかって沈み込んでいるところである。地形は複雑であるが、4年前の巨大地震とはメカニズムが違う場所である。あの巨大地震との連動とは云えない。しかしこれについてもこれ以上のことは軽々には言えない。
今回の箱根山の活動についても、公的な発表は靴の底から掻くようで、もどかしいものがあるが、しょうがないのかもしれない。わからないことばかりで、確定的なことが云えないというもどかしさは常に付きまとう。