Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「山口蓬春記念館」探訪

2015年05月01日 23時11分02秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 陽射しの強い中、新逗子駅からバスで神奈川県立近代美術館に着くと、「こんなに遠いとは思わなかった。歩いて帰るのは無理」とのご託宣。私は財布を忘れるという情けない事態でもあり、そのままご託宣を受け入れ無いわけにはいかない。とりあえず「日韓近代美術家のまなざし」展を見学した。その詳細は後日アップ予定。

         

 展覧会を愉しんだ後は美術館の周囲を散策して、すぐ向かいにある「山口逢春記念館」を訪れた。私は前回宮崎進展の時に行きそびれていて、ようやく見ることが出来た。山口逢春は私にはなじみは無く作品も知っているものがない。記念館では「山口逢春の琳派研究」という題で企画展示が行われていた。



 「市場」(1932)、「まり藻と花」(1955)など目をひいた作品もあったが、今回購入したポストカードは、「望郷」(1953)と「秋」(1961)。

 この美術館は山口逢春が1948年から亡くなった1971年まで住んでいた旧居を改造したものということが分かった。家のつくりもいいし、また海を臨むことのできる一等地にあり、幸福な晩年の姿を写真等で見ることが出来た。

           

「日韓近代美術家のまなざし」展(県立近代美術館葉山)へ

2015年05月01日 10時43分31秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 あまりの天気の良さにどこかに出かけようということになった。5月4日以降に行く予定にしていた、神奈川県立近代美術館葉山館で開催している「ふたたびの出会い 日韓近代美術家のまなざし-「朝鮮」で描く」を本日見に行くことにした。
 
図録表紙


藤田嗣治 朝鮮風景(1913)


展覧会概要
 本展は、20世紀前半における日本と韓国の美術、そして美術家同士の交流に焦点をあてた展覧会です。さまざまな矛盾に満ちた「近代」という時代の中、日韓両国の美術家たちは、みずからが置かれた社会的な限界とたくさんの苦難を抱えながら、そこにとどまらずそれを越えようとする眼差しを持ち、芸術の力で個々の世界を深めていきました。今わたしたちは、彼らの作品と、新たな目でふたたび出会おうとしています。
  藤島武二、土田麦僊、山口蓬春、浅川伯教・巧、山口長男など日本近代美術を代表し韓国に縁の深い作家たち。高羲東(コ・フィドン)、李仁星(イ・インソン)、李仲燮(イ・ジュンソプ)、李快大(イ・クェデ)、金秉騏(キム・ビョンギ)ら、日本との交流をもつ韓国近代美術の巨匠たち。そして鳥居昇や荒井龍雄、佐藤九二男、入江一子など、これまでほとんど注目されてこなかった戦前の在「朝鮮」日本人作家の作品を、最新の研究成果をふまえて多数ご紹介します。これにより、この時代のアートシーンの複雑で多元的な側面もまたご覧いただけます。困難な社会情勢の中、芸術の力を信じて制作に励んだ先人たちの努力の精華は、21世紀の日韓両国を生きる我々に大きな勇気と希望を与えてくれることでしょう。
  本展は、韓国国立現代美術館、サムスン美術館リウム、光州市立美術館や韓国内の個人所蔵家から、また日本国内では全国の美術館・博物館・個人所蔵家からの多数の出品作を擁して、日本国内6会場を巡回する大規模な展覧会です。


 全体で120人余の作家の作品が展示されているとのことなので、午後半日で見て回るのは大変である。結構速足で見て回らなければならない。有名な作家ばかりではないので、おそらく見聞きしている作家と「朝鮮」とのかかわり、「日本」とのかかわりをどう表現したかというのが感じられる程度に見て回るのが精一杯と思われる。

 逗子駅からバスで行くのだが、夏間近の海岸線を見ながらの風景も楽しむことが出来そうだ。時間があれば「山口蓬春記念館」も見てみたい。
 さらにできれば帰りはバスではなく歩いてみたい。