定刻より早く弘前駅近くのバスターミナルに到着した。4700円の格安のビジネスホテルは駅から200メートル。結構高そうなビジネスホテルのすぐ裏。
残念ながら岩木山は望めない。
途中盛岡の手前で岩手山を仰いだ。岩手山は1度は北から急登を駆け登った。しかし雨がひどく、八幡平までの縦走を断念した。体力・気力充分だった時だけに惜しまれる。その後南側から2度、八幡平から2度、盛岡市内から3度眺めた。しかし今回ほど印象に残るような感動をしたのは初めてである。
北斎の富士のように鋭角に稜線が空に突き上げていた。夕空の山頂を覆う雲に夕陽が落ちて山容をさらに大きく見せていた。
先ほど吾妻山は近くで見ると少しばかり軽く見えると記した。それは多分吾妻山が麓の果樹栽培を含め人々の生活に深く関わる山容を提供している現在の印象だと思う。
しかし岩手山は福島から見る吾妻山より、人里からは遠い。それは直線的距離というより急峻で近寄り難い、人を寄せ付けない山容にあると思う。
同じ火山で、しかも奥羽山脈の系列とはいえ対照的な存在は、東北の山の人の世に対する多様な存在感を示している。東北の山は人の有り様も、生き方も豊かにしてくれている。
吾妻山を女性的、母性的といい、岩手山を男性的、父性的と云うらしいが、父性・母性、男女、もう少し考え直した方いいような気がする。
残念ながら岩木山は望めない。
途中盛岡の手前で岩手山を仰いだ。岩手山は1度は北から急登を駆け登った。しかし雨がひどく、八幡平までの縦走を断念した。体力・気力充分だった時だけに惜しまれる。その後南側から2度、八幡平から2度、盛岡市内から3度眺めた。しかし今回ほど印象に残るような感動をしたのは初めてである。
北斎の富士のように鋭角に稜線が空に突き上げていた。夕空の山頂を覆う雲に夕陽が落ちて山容をさらに大きく見せていた。
先ほど吾妻山は近くで見ると少しばかり軽く見えると記した。それは多分吾妻山が麓の果樹栽培を含め人々の生活に深く関わる山容を提供している現在の印象だと思う。
しかし岩手山は福島から見る吾妻山より、人里からは遠い。それは直線的距離というより急峻で近寄り難い、人を寄せ付けない山容にあると思う。
同じ火山で、しかも奥羽山脈の系列とはいえ対照的な存在は、東北の山の人の世に対する多様な存在感を示している。東北の山は人の有り様も、生き方も豊かにしてくれている。
吾妻山を女性的、母性的といい、岩手山を男性的、父性的と云うらしいが、父性・母性、男女、もう少し考え直した方いいような気がする。