
フランクの曲は昨日取り上げた交響曲と交響的変奏曲、そしてこのヴァイオリンソナタの3曲しか持っていない。
この3人の作曲家のヴァイオリンソナタをおさめたCDは、いつ購入したか、そして聴いたことがあるのか、記憶がない。購入したからには1回は聴いていると思うが、どんな感じの曲だったか記憶にない。
セザール・フランク(1822-1890)、クロード・ドビュッシー(1862-1918)、モーリス・ラヴェル(1875-1937)というフランスで活躍した年代の違う作曲家のヴァイオリンソナタである。3人とも私は普段は聴くことが稀な作曲家である。ちょっと苦手である。たぶん購入したのはいろいろな作曲家のヴァイオリンソナタを聴いてみたい時期があったから、その時だと思う。CDの記載によると2006年頃だから9年前ということになるだろうか。
本日はフランクのヴァイオリンソナタだけを聴くつもりで棚から出してきた。
ところが聴いているうちにヴァイオリンの音色の美しさを充分引き出している曲だと感じた。出だしからメロディーは覚えていないのだが、終楽章の第4楽章になってどこかで聴いたような主題がながながと繰り返されるのに驚いた。結局誰かの曲に出てくる旋律を持ってきたのかといろいろ思い浮かべたがわからない。しかし随分親しみやすい旋律である。CDの解説やWikiでもわからない。気になって眠れなくなってしまいそうである。
循環形式といわれるだけのことはあり、この第4楽章で繰り返される旋律は確かに第1楽章でも顔を出していることが2回目でようやくわかった。聴いたことがあるという思いは、最初から聴いているうちに自然と頭の中に植え付けられていたということなのだろうか。
これはもっとじっくりと聴かなくてはいけなかった曲だったかもしれない。

