昨日根津美術館を久しぶりに訪れた。行きはレクチャーの開始時間に間に合わせるために渋谷から半蔵門線に乗り換え、次の駅の表参道で下車して走って行った。
帰りは何年かぶりに青山学院前を透って渋谷駅まで歩いた。途中2件の古書店がある。1件は販売する本の整理が行き届いていて、店もきれいである。少々値段が高いが、文庫本も出版社毎に仕分けされていて、探しやすい。
久しぶりに訪れたので、「幻想の彼方へ」(澁澤龍彦、河出文庫)を購入した。1冊250円。少し離れた古書店では200円だが、私としては50円高くとも、こちらの方の方やが好みなので、やむを得ないと思っている。わたしが学生時代に訪れて何冊か購入したことがある。昔と変わらず文庫本にカバーをかけてくれた。
実はこの本、なかなか刺激的な表紙であるし、挿絵も同様。帰りがけの満員電車ではカバーがないとカバンから出すにはちょっと勇気がいる。
読みきかけである「若冲」(澁澤龍彦)を家においてきてしまったので、横浜駅につくまでにこの中の2編「パウル・クレー展を見て」「ポール・デルヴォー、夢の中の裸体」を読んだ。