本日は終日雨、最大で10ミリ程度なので大雨注意報などは出なかった。しかし肌寒いというよりも「寒い」と感じた。最高気温が昨夜日付が変わったばかりの0時半ころの15.6℃となっている。日中はもっと低かったということである。平年の11月下旬の気温と表示されている。
夕食後、テレビのニュースを見ているときにひざ掛けなどが欲しくなってバスタオルを掛けてみた。団地の一階は冷える。冷蔵庫のすぐ横に置いた温度計は22℃を指しているが、ここは冷蔵庫の排熱で2℃ほどは高いと思われる。
明日の気温は本日と同じくらい。雨は強まるらしい。
本日は二十四節気で「寒露(かんろ)」という日。「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)」という風に説明があった。露は残念ながら雨で持ち越し。寒露という季語は、露のことを指すのではなく時候をさす。
★汲み置きの水平らかに寒露の日 角川照子
★水底を水の名がるる寒露かな 草間時彦
第1句、ひょっとしたら汲み置きの桶に薄く氷が張って、融けた直後の雰囲気がある。あるいは氷点近くまで水温が下がって、水の流動性が落ちたのを感覚的にとらえたか。寒くなった朝、しずかにたまっている水は、氷が張ったように透明で、光をよく反射して平らかである。高揚が進む山小屋などでバケツなどに汲んである水を見ると、空やモミジが写り込み美しかった。
第2句、この句も薄い氷でも張ったあとであろうか。池のような流れのごくゆるやかな場所で、きれいな水が流れ込んでいる場所ではないか。
水は冷気と共に美しく澄んていく。