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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

シベリウスとフォーレのCD

2016年11月25日 23時04分52秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は妻には内緒の買い物をしてしまった。CDを3枚。先ほど取り上げた渡邉規久雄の「シベリウスリサイタル#4」と、フォーレ「室内楽全集第1集」と「同第2集」(ジャン・ユボーのピアノ他)。合わせて6000円余。べリウスリサイタル#1~#3はこれから順に取り上げてみたい。フォーレのCDはそれぞれ2枚組。
 それが終わってからフォーレの室内楽曲も取り上げたいが、フォーレの室内楽曲でこの二つの集に納められていない曲がある。「チェロ・ソナタ第1番」と「同第2番」、チェロとピアノの曲「シシリエンヌ」がある。これは是非手に入れてじっくりと聴きたいと思っている。このシリーズの第3集が発売されると嬉しいと思っている。フォレの曲は他にユボーによるピアノ曲全曲、ならびにレクイエムはすでに持っている。管弦楽曲と協奏曲はいつか購入し糸は思っているがいつになることか。歌劇、宗教曲、合唱曲、歌曲は特に興味はない。
 しかし年金生活になってから、CDはなかなか購入できない。本と美術展、講座だけで精一杯、それでもかかりすぎと怒られている。

 さてこのCDの購入が妻の耳に入ってしまうのは何時のことであろうか。できるだけ先延ばしにしないといけない。

「シベリウスリサイタル#4」(渡辺規久雄)

2016年11月25日 20時04分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 渡邉規久雄によるシベリウスのピアノ全曲演奏のリサイタルの録音盤。第1回は2003年6月。第2回は2007年10月。第3回が2010年9月、今回の第4回は2015年11月、いづれも東京文化会館小ホールでのリサイタルの録音盤である。とても息の長い取り組みである。
 第1~第3までは使用ピアノは記載されていないが、この第4では「スタインウェイ モデルD」とわざわざ記載されている。演奏家としてのこだわりの楽器かもしれないし、第1~第3でもこのピアノを使用したと思われる。今回の付属解説は演奏者自身による解説になっている。
 シベリウス生誕150年ということで2013年から日本シベリウス協会の演奏会に参加してきた。わたしが最初に知ったシベリウスの曲はヴァイオリン協奏曲、次に交響曲第5番と第2番、そしてこのシベリウスリサイタルの第1集のCDである。始めは管弦楽曲ばかりに注目していたが、日本シベリウス協会の演奏会に参加するうちに室内楽曲、器楽曲が気に入った。
 この第4集で私の興味は「5つの小品「樹の組曲」」(作品75)と「5つの小品「花の組曲」」(作品85)。シベリウスの器楽曲、必ずどこか消え入りそうな部分や曲が顔を出す。そこが私には好ましい。私はシベリウスのピアノ曲の神髄はこのような小曲を集めた作品だと思う。また「カレリア」組曲(作品11)作曲家地震による編曲もいい。
 この息の長い渡邉規久雄の取組みが完結することを期待している。

         

本日の講座「邪馬台国以降の倭国」(田中史生)

2016年11月25日 11時31分49秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日とはうって変わって陽射しの心地よい日である。団地の芝生に残っている雪が融けて輝いている。ベランダを号棟の屋上の排水口から排水管がつたっている。その排水管の中を屋上の雪が少しずつ融けて流れている音が、心地よく響いている。雨が降ればこのような音はするが、この陽射しと雪が融けている音だということで、こうも違って耳に響くのかといぶかしくすら思う。
 セキセイインコも本日は陽射しを受けて寒く縮こまってしまうことはなかった。小鳥は直射日光は好みではないようだが、冬の暖かく感じる陽射しは特に嫌がりはしない。籠の掃除をする私の陰に半身を入れるようにする仕草もときどきするが、あまりその位置にこだわってもいない。止まり木に止まって柔らかい短い声で鳴いている。落ちついている声である。
 本日の午後は古代史セミナー6回連続講座の最終回。


明日も寒い予報

2016年11月24日 22時50分44秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 私のる団地では11時ころには雪に雨が再び混じり始めた。雪は小降りになり、団地の中の道路の雪もほぼ融けた。雪かきをしないで済んだ。雪と雨が小降りとなった時点で、所用があったので妻と横浜駅まで出かけた。丘を下り、谷沿いの幹線道路にでるともう雪は降っていない。道路にも屋根にも雪は残っていなかった。団地と向かい合わせの小高い岡の上では屋根に雪が残っている。たかだか標高差30メートルでも谷沿いと山の斜面で雪の状態にずいぶんと差が出るものである。
 横浜の中心部の横浜駅周辺や関内・石川町付近は埋立て地で標高が低い。本日の雪も横浜では積雪とはならなかったらしい。横浜でも北部方面では数センチの積雪にはなったと思われる。
 気温が上がらず寒い1日であったが、今も寒い。明日の明け方の予想最低気温は横浜で2℃。寒い上に路面は凍結するのは間違いなさそうである。
朝、セキセイインコの世話をするために籠をベランダに出した途端にセキセイインコは羽を膨らませて寒さをしのごうとした。熱帯地方の鳥だけに本日の寒さはやはり驚いたようだ。陽が当たっていれば多少寒くてもそのようなことはしないのだが、余程寒く感じたのだろう。掃除を餌の取り換えを素早くすませてすぐに部屋に戻してやった。

 夜に「辻征夫詩集」をとりあえず読了。
 
 さて明日は午後から本郷台駅傍のアースプラザで講座がある。


「辻征夫詩集」から その3

2016年11月24日 20時28分47秒 | 読書
 「遠い花火」という詩がある。『ボートを漕ぐおばさんの肖像』(1992)という詩集におさめられている。
 その冒頭に

唇には歌でもいいが
こころには そうだな
爆弾の一個くらいはもっていたいな


 また『萌えいづる若葉に対峙して』(1998)という詩集に「ワイキキのシューティングクラブ」という散文詩がある。その最後の方に

私は両手で銃を銃を持ち、一発々々に思いを込めて数十発撃ったが、それでもなお胸に残るうち足りない思い、あの列島での日々を思うたびにこみあげてくるもの、この思いのたるめに私はさらに新しい詩集を出そうと思った。

 という一節がある。

 谷川俊太郎は「辻さんの言葉を頼りに」の中で、「二〇世紀の日本という国で、穏やかな家庭生活を送りながらも<労働>と<詩>の相克を生きたわけですが、時代と社会の圧力に苦しみつつ、辻さんは個人にひそむ<業>とでもいうべきものを無視する人ではなかった、と私は思います。辻さんは趣味や、スポーツや、賭け事に気を紛らわすことのできない人でした。」あるい、「爆弾は爆発すると<ぼくがいなくなってしまう>ほど強力な爆弾です。でも爆弾を抱えて生きることが、詩の原動力にもなっていた。辻さんは実生活とバランスを取りながら、その<高貴な現実>を繊細で優雅な詩に変換していきました」と記している。

 「爆弾を持つ」ことや「両手で銃を持ち、数十発撃つ」ことが、「実生活とのバランスを取りながら詩に変換していく」、ということが詩に現われた意味合いとは別の意味合いで、私にはかなり現実的な比喩である。
 多分私にとってはそれらはあまりに「現実的」過ぎる比喩である。「爆弾を持つ」「銃を撃つ」という行為が、私には現実の生活ではまったく対極にあり、無関係ではあったものの、「ひょっとしたら」という時代を経て来たことが、生々しく私の頭の中をよぎる。
 私にとっては極めて遠い世界であると同時に、「無関係」といってすましてしまうことなどできない時代を通り抜けてきた。
 そのことをとおして私は「家族」を持ち、「職場の仲間」を持ち、そして40数年のしがらみにがんじがらめとなった人生を送ることが出来た。この「関係の絶対性」がなければ、人生のバランスは大きく対極に傾いたかもしれない。
 そんな微妙な60数年の人生をどこかで揺さぶっている詩が、この詩集にはおさめられている。そんな感想を記しておきたい。

バッハ「ゴールドベルク変奏曲」(キース・ジャレット)

2016年11月24日 12時57分25秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 本日のCDはバッハ「ゴールドベルク変奏曲」のキース・ジャレット盤。録音は1989年。
 グレン・グールド盤と違うのは、ピアノではなくハープシコード(1988年製)を使っていること。
 私はこのキース・ジャレット盤で初めて「ゴールドベルク変奏曲」を聴いたと記憶している。いつ購入したか忘れたが、多分ブログで紹介されて購入したと思う。10年もたっていないような気がする。
 この曲はやはりハープシコードの音の方がずっといいと思う。グレン・グールドのピアノの演奏は決して標準的な響きではないといわれるので、一般化してピアノの演奏にこの曲はなじまない、と断定はしてはいけないが、やはりハープシコードにふさわしい曲だと思う。もっともキース・ジャレットのハープシコードも決して標準的な演奏ではない、という意見もある。
 主題のアリアの出だしを聴いた瞬間に、こちらはホッとする。グレン・グールドのピアノは緊張を強いられながら聴いている苦痛がどこかにある。それがいい意味での緊張感という人もあるが、「カイザーリンク伯爵の不眠症をいやすための曲」という意味では、こちらの方が気分をリラックスさせてくれることは間違いがない。それはピアノとハープシコードという楽器の差であると同時に、演奏家のスタイルに起因もしていると思う。
 

明日は雪の予報

2016年11月24日 10時56分52秒 | 天気と自然災害
      

 私の住んでいる団地では22時ころから雨が降り始めた。気温もかなり低いようで窓ガラスの結露はかなり広い。
 ウェザーニュース社の明日の朝の雪の様子だと横浜市内はかなり広範囲に雪が降るようだ。しかし市の中心部の雪は微妙である。
 団地の中の雪かきが必要かもしれない。早めに就寝としよう。


酉の市

2016年11月23日 21時30分43秒 | 山行・旅行・散策
        

 本日中に雨から雪になるかと早合点していたようで、雨ないし雪になるのは日付が変わってからということであった。
 夕方から横浜市内では有名な横浜橋商店街の酉の市に妻と出かけた。とくに信心があるわけではないが、あの人混みと熱気あふれるながい屋台の列、そしてそれを照らす電灯の明るさに吸い寄せられるように数年に一度は訪れている。横浜の下町情緒に触れるような気もする。
 昔は屋台で熊手を購入していたが、最近では直接大鷲(おおとり)神社にだいたい30分ほど並んでから境内で簡素な熊手を購入している。
 今年は二の酉までしかないが、二の酉の本日が休日とも重なったため人出は例年よりも多いように感じた。熊手を売る屋台や、食べ物の屋台の写真は撮るゆとりもなく断念した。
 風もなく、寒さも感じることはなく、熊手を購入し、帰りには沖縄料理の店に入って泡盛を飲んでご機嫌になってつい先ほど帰宅。

      

「辻征夫詩集」から その2

2016年11月23日 10時44分39秒 | 読書
 「俳諧辻詩集」から

 慶 州
(慶州城外の
風と埃の街道の
土塀の陰に日ざしを避けて
旅館をさがしに行った友だちを待つうちに
わたくしは眠ってしまったのだろうか
なにか誇り高く風格のあるものが
わたくしの前をとおる気配がして
わたくしは眼を開いた)
蟷螂の肩肘はってとおりけり
杖ついて蟷螂ゆるりと振り向きぬ


 落 葉
落葉降る天に木立はなけれども
(森を歩いたことがあった
七歳だったか八歳だったか
やわらかい腐葉土を踏んで
ここは森だなと思いながら歩いた
パンをちぎって ひとかけらずつ落して行けば
鳥と栗鼠がおおよろこびで巣にはこぶだろう
するとやはり木の枝を
折りながら行かなければもう帰れない
貧しい樵の父母のことを思って
叔母さんのうちのすぐ裏の
鬱蒼とした暗い 森を歩いた
木の葉はたえまなく散っていたが
ありとき散り遅れた幾葉かがあったのだろうか
頭に白髪を置き 子の行末に思い悩みつ
河口近くの道を辿っていたとき
何処かから降りかかり
足もとに乾いた音を立てた木の葉-
童話の森を出てひさしく
生きて来たつもりだったが
半生は
一枚の木の葉が梢で枯れて
足もとに転がるまでの束の間だった)



 多分自作の俳句に( )書きの詩を、思い出風に綴っている。たぶんこれはひとつの試みとして成功しているのであろう。詩については自信はないが、こんな型式は面白い。そして俳句も( )書きの詩も私の好みである。すくなくとも俳句はここに掲げた3句とも単独でも成功している俳句だと思う。
 「慶州」では蟷螂に対して「風格あるもの」と言及しているが、私の解釈では「慶州」という町、あるいは半島の文化総体に対する作者の畏敬の念があると思う。少なくとも風土と風景に親和性をもっていないとこのような句や詩にはならない。「風と埃の街道の/土塀の陰に日ざしを避けて」という表現が、慶州という町全体に対する作者の親和性を描写していると感じた。
 「落葉」では「半生は/一枚の木の葉が梢で枯れて/足もとに転がるまでの束の間だった」にいたる時間の輻輳・捩れをともなった懐古が奇妙であるとともに、不思議な一体感がある。
 森を歩いている時の子どもの時の回想が、いつの間にか「河口近くの道」に場所が転移し、「子の行末」は作者自身の懐古から、作者の子への心配ともとれるような曖昧な表現になって時空が変容している。このような自由で自然な変容が作者の特質なのだろうか。


地震に伴う原発事故への疑問

2016年11月22日 22時34分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日の福島第2原発の事故について、3つの疑問をまとめてみた。

1.燃料プールの水の揺れを水漏れと判断して自動停止、それを復元するのに手動で再起動という。揺れを水漏れと判断する自動認識も問題である。もし震度6や7で手動でも自動でも再起動が不可能ならそのまま停止したままということではないのか。
2.「放射能のモニタリングが停電で働かくなり測定ができなかった」とのこと。これがモニタリングだけの停電なのか、他のシステムも停電していたのか、はっきりしていない。モニタリングだけの停電としても、作業員の安全も、外部への影響があったかどうかも不明という事態が起きていたことになる。
3.発表が1時間以上も遅れたこと。

 とりあえず私なりの疑問を整理してみた。今後この疑問が氷解することがあるのだろうか。すくなくともいづれもごく基本的なことが解決していないシステムのように思われる。

バッハ「ゴールドベルク変奏曲」(グレン・グールド)

2016年11月22日 21時02分48秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 我が家にはバッハの「ゴールドベルク変奏曲」は2種類ある。ひとつは本日取り上げるグレン・グールド(1932-1982)の1981年のピアノによるデジタル録音盤、もう一枚はジャス・ピアニストのキース・ジャレット(1945-)のハープシコードによる1989年の演奏のもの。
 よく人に「両極端」な選択と指摘されることがある。極端な選択をした覚えはないが、たまたまそうなっただけである。
 毀誉褒貶、評価はいろいろあるグレン・グールドであるが、1955年にこのゴールドベルク変奏曲でワシントンにて衝撃的なデビューを飾っている。その後1964年以降演奏会で人の前で演奏することをやめ、録音一筋となってしまう。またバッハへの傾倒でも有名である。この1981年版は1955年のデビュー以来の録音として貴重なものであるという。
 作曲家の指定を変更するなどさまざまに物議をかもしており、このゴールドベルク変奏曲でも作曲家よりも演奏家グールドの奏法、それも旧盤と新盤の比較に大半が費やされている。
 グールドとジャレットのCDしか知らない私は、「正調」のゴールドベルク変奏曲を知らないといえるのかもしれない。
 このゴールドベルク変奏曲は本来の題名「アリアといろいろな変奏 クラヴィーア練習曲集」というのだそうだが、「カイザーリンク伯爵の不眠症をいやすため」の曲ということである。しかし幾度聴いても私には心地よい眠りにいざなわれるという感覚には襲われない。どちらかというとポツンポツンという切れ切れの印象の方が強い場合がある。一気に聴き通してしまうことの方が多いが、気分的に高揚していないとそんな感想にはならないと思う。

            

明日は横浜でも雪か

2016年11月22日 14時06分36秒 | 天気と自然災害


 神奈川新聞のウェブサイトには「横浜で雪なら54年ぶり」との見出しで、神奈川県内は「気温が低くなれば、平地でも積雪の可能性」と記されている。11月の初雪ということならば、1962年11月以来、54年ぶりということらしい。路面の凍結は怖い。

 私の勤めていた職場も慌ただしいことになるのだろうか。雪が降ると大騒ぎであった。

津波注意報はすべて解除

2016年11月22日 13時23分06秒 | 天気と自然災害
 先ほど11時に気象庁の報道発表が行われた。
⇒【http://www.jma.go.jp/jma/press/1611/22b/201611221100.html

 この中では、
「揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性がありますので、今後の地震活動に注意し、復旧作業に携わる方々等、危険な場所に立ち入る場合は地震に注意しながらの作業を心がけてください。揺れの強かった地域では、地震発生から一週間程度は、最大震度5弱程度の津波を伴う地震に注意してください。特に地震発生から2~3日程度は、規模の大きい地震が発生することが多くあります」
と記載されている。


 またすべての津波注意報が0時50分に解除された。

 これから被害の具体的な広がりが明らかになってくると思われる。


情報の取捨選択

2016年11月22日 12時28分45秒 | 天気と自然災害
 今朝は、地震を受けて、慌てて福島や宮城などに住んでいる友人にメールで安否を確認した。テレビの報道とツィッターの情報、それぞれに特徴があるがツィッターの場合、情報の取捨選択が難しい。ひどい悪質なものを平気で垂れ流す犯罪といえるようなことを発信しているものもおり、熊本や鳥取の地震の時と同じくとてもいやな気分になる。
 正確な事態把握は現地にいない私にはわからないが、信用できるものを事前に選択しておかないと振り回されることになる。とんでもないものに加担しないようにしなくてはいけない。
 いくつかの極めて悪質なものはツィッター社によって凍結された模様である。

 また津波の危険な状況を携帯で撮影して投稿しているツィートにマスコミが群がって、連絡を取りたいと申し入れているのも見つけた。これなど避難すべき場面であるので、避難を呼びかけるべきところが、その動画を利用することしか頭にないようだ。1社が群がるとつぎづきに他社も群がってくる。
 マスコミが人に信用されなくなっている状況はマスコミ自身が作り上げていないか。取材班が危険を犯すのですら、人命尊重と労基法の安全確保や慎重さが求められる。まして住民、マスコミ関係者ではない人間の危険な行為にぶら下がっての報道は、手柄なのだろうか。


 さて、人的被害としてけが人が出ている。東松島市内の漁港では津波によると思われる漁船の転覆の映像が流れていた。多分養殖の施設の被害はこれから明らかになってくると思われる。5年前の震災の前年にもチリ地震の津波被害があり、そして大震災があり、今回と漁業被害が繰り返されている。

福島県等で震度5弱 津波警報は解除

2016年11月22日 11時31分58秒 | 天気と自然災害
 横浜でも震度3であった。まだ寝ていて、多分地震の途中で目が覚めたようだ。目が覚めてテレビを点けた時点でもう地震の報道がなされていた。
 揺れの振幅は大きかったが、加速度は小さくゆっくりとした揺れで、5年前の震災の地震の余震の揺れを思い出させるような揺れだった。あの時の本震の揺れはひどかったが、それ以降の余震の揺れとそっくりと思えた。

 さらに「東京電力によると、地震の影響で、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却機能が自動停止した。原子力規制庁によると福島第1原発には異常はない。津波の影響は確認中」という報道があり、1時間半後には「原子力規制庁によると、地震で東京電力福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備が自動停止したが、午前7時47分に復旧した」という報道になった。プールの水の揺れで自動停止したのが原因という。
 報道はこれで終わってしまっているように見えるが、しかし「震度5弱」でプールの水の揺れで自動停止してしまうという、構造的な欠陥に思えるのだがそこに対する疑問が私は解消できないでいる。もしも震度6や震度7で復旧できない状況が生まれたら、制御できない事態になる。ここら辺の安全対策に対するマスコミの質問がなかったように見えるのが、不満である。すくなくとも今後大いに議論されなくてはいけないのではないか。

 報道発表が行われた。この発表以降に宮城県に津波警報が出され、仙台港で最大1m40cmの津波が観測されている。
 しばらくはこの地震に注目しなくてはいけないようだ。人的・物的被害は少ないようだが、余震も心配である。

■気象庁 平成28年報道発表資料 >
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第78報)
-平成28年11月22日05時59分頃の福島県沖の地震-
地震の概要と津波警報等の発表状況
★検知日時
(最初に地震を検知した時刻) 11月22日05時59分
★発生日時
(地震が発生した時刻) 11月22日05時59分
マグニチュード 7.4(暫定値;速報値7.3から更新)
★場所および深さ 福島県沖、深さ25㎞(暫定値; 速報値約10kmから更新)
発震機構 北西-南東方向に張力軸を持つ正断層型(速報)
★震度 【最大震度5弱】福島県白河市(しらかわし)、須賀川市(すかがわし)、国見町(くにみまち)、鏡石町(かがみいしまち)など16の市区町村で震度5弱を観測したほか、東北地方を中心に、北海道から中国地方の一部にかけて震度4~1を観測しました。
★津波警報 福島県(22日06時02分発表)
★津波注意報 青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県九十九里・外房(22日06時02分発表)、千葉県内房、伊豆諸島(22日07時26分発表)
※今回の地震は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震と考えられます。
○ 防災上の留意事項
 津波による被害が発生します。沿岸部や川沿いにいる人はただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。津波は繰り返し襲ってきます。警報が解除されるまで安全な場所から離れないでください。また、津波注意報が発表されている地域では、海の中や海岸付近は危険です。海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。潮の流れが速い状態が続きますので、注意報が解除されるまで海に入ったり海岸に近付いたりしないようにしてください。
 揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性がありますので、今後の地震活動に注意し、復旧作業に携わる方々等、危険な場所に立ち入る場合は地震に注意しながらの作業を心がけてください。
○ 津波の観測状況
 22日07時30分現在、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島で津波を観測しています。
大船渡( 0.3m:07時08分)、石巻市鮎川( 0.3m:07時20分)、相馬( 0.9m:07時06分)、いわき市小名浜( 0.6m:06時49分)、大洗( 0.5m:07時08分)、勝浦市興津( 0.3m:07時03分)、館山市布良( 0.3m:07時13分)、八丈島八重根( 0.3m:07時22分)
○ 地震活動の状況
 07時30分現在、震度5弱が1回、震度3が3回、震度2が7回、震度1が7回発生しています。
○ 緊急地震速報の発表状況  略

問い合わせ先    気象庁地震津波監視課    電話03-3284-1743

資料全文
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第78報)
-平成28年11月22日05時59分頃の福島県沖の地震-[PDF形式: 1,086KB]

⇒【http://www.jma.go.jp/jma/press/1611/22a/201611220800.html
⇒【http://www.jma.go.jp/jma/press/1611/22a/kaisetsu201611220800.pdf