全篇銃弾の音声が聞こえまくるアクション痛快作。その移動撮影はかなりの迫力で、主演の二人もなかなかかっこ良く見せ場は多い。
何を言ってもこの映画のハイライトは執拗に迫る銃弾戦だろう。演出も気が入っているからメリハリがありだれるところもない。
ケリー・チャンが少しオーバー気味の演技ではあるが、リッチー・レンが大きな演技をしているので余裕も感じられる。
まあ見て損はない香港アクション劇です。
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映像が素朴な色合いで、通常の家庭ビデオで撮った感じのドキュメンタリー風である。だんだんカルトに傾いてゆく男と意外や逆に男に献身的に連れ添う女。
これは愛の物語なのか、病気から来るカルトへ傾く男の病状をたどった映画なのかはっきり分からないが、とにかく全く僕らの位置から離れた世界の出来事ではないだろう。
女友達が来ていた時、変に落ち着かず、すぐ台所に逃げようとする男の行動は意外やなかなか面白く、話して . . . 本文を読む
デビュー作から6作とも直球勝負に出ていた是枝裕和監督が、時代劇人情コメディーという敢えて不得手と思われる分野に打って出た作品、なのだろうが、映像のクリアさ、俳優の演技は認めるものの肝心の僕の心に触れる何かが全くなかったのも事実。
あれだけいい俳優陣を集めていて、観客と距離があったのはやはり決定的な何かがこの作品にはあるのだろう。
まず、コメディーでありながら、館内ではほとんど笑いが見られなかったこ . . . 本文を読む
どうしてもオリジナルを知っている身からはかなり寂しい映画となってしまった。
まず、人間ドラマを描く気のないのは転覆までのあっという間の時間で知らされる。その後の肝心のパニックシーンはまあまあかな。しかし、船長の意思で待機していた客が一斉に水の悲劇になるシーンは描き足りずまるで予告編のよう。
問題の仲間たちで逃げるシーンの「蜘蛛の糸」は彼が順番でもきっちり自分を後にしていた人だったので、何故こうなる . . . 本文を読む
ふとしたことから子供を身ごもった女と事故で息子を失った女との再生の物語。
刺繍を織るように繊細でセリフも少なく登場人物の表情で心理を追っていくという映画ならではの素晴らしい表現で、生きていくことの一こま一こまを僕自身紡いでいく感覚で見入ってしまった。かなり綿密な演出なので、一人一人の心情が浮き彫りになっていく構成はうなるほどのしっとり感が漂う。
出演者の演技もいいね。最近では出色の素朴な映画だ。
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