思いもかけない丁寧でじっくりと描いた演出が立派。映画的センスが出だしから光っており、その後はもうこの監督のペースにはめられてしまった。
YUIも女優ではないのにいい演技。塚本高史も内面演技は素晴らしい。
女友達とか両親、特に母親役の麻木久仁子は的確な演技で驚いた。
カメラの舐めるような動きにはもう老成感さえ感じられるぐらいゆとりがあり、踏切での二人の口づけは二人のこれからの危うさを象徴した素晴らし . . . 本文を読む
直球型の純愛ラブストーリー。何故こういう映画が日本で出来ないのかなあ。不思議でならない。
まずどこにでもいそうな男と女というのがいいね。臨時地下鉄運転手とスーパーの女店員。目の前の恋愛より少しは夢を見たい、白馬の王子様を夢想する女。生活観も庶民感覚のリアリティーが生きて、等身大のラブストーリーがより強いものになる。このあたりの二人の演技は絶品。
図書館を題材にするラブストーリーというのも結構あるが . . . 本文を読む
映画へのオマージュというより再婚に伴う子供たちの不安定な心情をテーマにしたものと見ました。なかなか丁寧に描いてあり、好感の持てた映画です。原っぱで映画館を見たことのある僕としてはノスタルジー豊かな情感が好きです。
あの弟は神様が試練に与えたキューピッドなんですね。
ずたずたになり、離れ離れになった家族がそれぞれ熱い思いで通り過ぎた歳月を感じるとき、この映画のテーマも痛切なものになってくる。
ラ . . . 本文を読む
いかにも地味な内容をよく映画化できたな、というのがまずの感想。国家権力との抗争を屈しないでまともに闘った一人の税理士の話。家族との気持ちのつながりはほろりとさせられるが、別にテレビドラマでも良かった感もないではない。
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