現代における寺山修司の演劇の意味。今回は人形劇をモチーフに生きることと真摯でいることとその狂気をテンションの高いまるで詩のような高踏的な空間に観客は投げ込まれる。
白のイメージ。顔のドーラン、白い衣装、白一色の舞台装置、時々映える赤い色、仮面。
人間とはいかに狂気になれるのか。人形を操る黒子と操られる人形を通し、それを確かめていく。めちゃ面白い寺山劇だ。 . . . 本文を読む
3時間半になって戻ってきたディレクターズカット版。閉塞的な空間で一人一人の若人の苦悩、未来への息吹、戦争と家族・恋人などを丁寧に描き尽くしたと思う。
意外や戦争映画によくある戦闘場面がほとんどなく、ほとんどが艦内での出来事に終始しているが、まああれほどの男だらけのむささを人間性豊かな映像に変換させているところがまず素晴らしい。まるで寄宿舎の学校のような人間劇のようにも思えるのだ。
とはいえ、潜水艦 . . . 本文を読む
結構新味の香港アクション映画だ。香港映画と来れば、警察の家族的なつながり、愛情、憎しみ、今までもねちっこい秀作も多いが、今回はそれにカンビジアで闘犬のように育った殺し屋との駆け引きが全編を貫く。
主役の二人が実にクールでいい。それらを取り巻く警察陣も芸達者ぞろいで見ている僕も自然と熱が入る。
どうなっていくか分からない展開も面白いが、アクションシーンでの意外シーン(まさかと思う、あっと目を覆う場面 . . . 本文を読む