ウディ・アレンが演出に専任する映画に秀作が多いと僕は気づいていたが、今回は図らずも主演も兼ねており、前作「マッチ・ポイント」のような集中力はやはりなかったように思う。
スカーレット・ヨハンソンに期待していたのだが、少々太めになり始めているのか(バスタオルシーンは特にひどい)燃え上がる美貌、要するにスカーレットの魅力が半分も出されていない。
観客に対して何か彼女の魅力を出させるのを惜しむかのような演 . . . 本文を読む
意外や日本映画では映画の衰退史的ないわゆる「ニュー・シネマ・パラダイス」映画は存在していない。映画の衰退は世界的傾向であり、テレビへと移行する国民大移動を映画で今まで捉えることはなかった気がする。
その意味ではこの映画は地味すぎる嫌いはあるものの立派にカツドウヤの生活を丹念に追い続けている。フィルムを調節する機械、映写室から見える小さな窓、その窓から見えるフィルムの映像、、映画ファンでは応えられな . . . 本文を読む