毎日利用しているはずの地下駐車場が変質ストーカーのために監禁場所になってしまう(ここがミソなんでしょう。)終わりまでの一気のサスペンスクライム映画だ。
登場人物が少なく閉塞的ともいえるシチュエーションなのでいわば密室心理劇ともいえるが、ねちっこい演出と主役の二人の演技が迫真的で意外や盛り上がってしまう映画だった。退屈しのぎの女性のボディ&服装というサービス精神も旺盛で、この監督、エンターテイメン . . . 本文を読む
コメディーではあるものの当時の生活感がふんだんに随所に見られ、見方を考えればシリアスものとしても通用する社会風刺映画でもある。
山田洋次のデビュー作としてしこぶる興味があったが、二階の借間に仮住まいする借家人との絡みを通して庶民の生活光景が鮮やかに描写されている。もう少し掘り下げていたらデシーカ風にもなったろうに、やはりコメディを目指していた山田はそうは描かなかったところにこの映画の意味も膨らむ . . . 本文を読む