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二階の他人 (1961/日)(山田洋次) 70点

2008-06-05 09:52:55 | 映画遍歴
コメディーではあるものの当時の生活感がふんだんに随所に見られ、見方を考えればシリアスものとしても通用する社会風刺映画でもある。

山田洋次のデビュー作としてしこぶる興味があったが、二階の借間に仮住まいする借家人との絡みを通して庶民の生活光景が鮮やかに描写されている。もう少し掘り下げていたらデシーカ風にもなったろうに、やはりコメディを目指していた山田はそうは描かなかったところにこの映画の意味も膨らむような気がする。

小坂一也という意外な主役もあいまって昭和の良き面影を十分伝えています。小品だけれどいい味わいがします。

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