凝ってない映画なんですね。映画的にテクニックを駆使するのを敢えて避けているようなだるさの残る展開、演出。しかし、何か不思議な魅力がある。これがファズビンダーなんだろうなあ。
ストーリーを追っているようで実はそうでもなく、かと言って芸術肌の映画作りをしているのでもない。むしろB級映画的なダサさを前面に出しているところもあり、それでいて何か読後感が哀しい余韻が充満する映画であります。
それほど彼の映画を見ているわけではないが、通常のいわゆる映画作家からはある程度の距離を取っている人だと思う。がむしゃらのようでいて醒めた部分もあり、映画を作る際の計算といったものから程遠いところで演出していたんだろうなあと思われる。
日本映画の成瀬巳喜男と似ているような気がする。普通に俳優に演技をさせ、敢えて掘り下げるような演技の付け方はしない。そのため俳優の演技力次第で映画が変わることもある。そんな感じかな。だから、映像からはファズビンダーの主張というものはあまり受けとれない。
まだまだ見ていかないとなんとも言えないが過去の「マリアブラウン~」「リリーマルレーン」も何かファズビンダーの主張というのが明らかでなかったような気がしていた。今見直すとまた違ってくるのかもしれないが、、。
ストーリーを追っているようで実はそうでもなく、かと言って芸術肌の映画作りをしているのでもない。むしろB級映画的なダサさを前面に出しているところもあり、それでいて何か読後感が哀しい余韻が充満する映画であります。
それほど彼の映画を見ているわけではないが、通常のいわゆる映画作家からはある程度の距離を取っている人だと思う。がむしゃらのようでいて醒めた部分もあり、映画を作る際の計算といったものから程遠いところで演出していたんだろうなあと思われる。
日本映画の成瀬巳喜男と似ているような気がする。普通に俳優に演技をさせ、敢えて掘り下げるような演技の付け方はしない。そのため俳優の演技力次第で映画が変わることもある。そんな感じかな。だから、映像からはファズビンダーの主張というものはあまり受けとれない。
まだまだ見ていかないとなんとも言えないが過去の「マリアブラウン~」「リリーマルレーン」も何かファズビンダーの主張というのが明らかでなかったような気がしていた。今見直すとまた違ってくるのかもしれないが、、。
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