人がばたばた死ぬわけじゃない。子供のときに記憶にとどめていた叔母の人生をたまたま探ることになった甥。人間の人生そのものがミステリーだという見本なような小説であります。
多島 斗志之って、2作しか読んでないけれど現代より戦後の一時期を描いたものが多いような気がする。過去の話は書きようによってはとてもポエムになる。目の前の現実より想像部分が多い過去はミステリーに向いているということだろう。
叔母の . . . 本文を読む
この映画を見てやはり男性と女性との違いを感じてしまう僕でしたが、普通の女性の何気ない心の移ろいを繊細なスケッチでさらっと書いてしまうその映画的手腕はさすがと思わせるものがあります。
ごく普通の女性である。セックスも好きだが、心の空白を埋め合わせてくれる男性をどちらかというと求めている。精神的なつながりだけは絶対必要。セックスを通じて心を通じさせたいと思っている。
超普通の女性であります。でも、 . . . 本文を読む
うまく出来たサスペンス風ロマンス映画なんだけど、ちょっと昔見た映画のような雰囲気があります。そこが魅力だけど、演出がもっと切れてれば飛びっきりの恋愛映画になったかもしれません。
俳優が旬です。ユアン・マクレガーにミシェル・ウィリアムズのカップルはいい。魅力的です。それにヒュー・ジャックマンが混ざり合う。もっと心理劇にすればよかったかなあ。いまどき秘密クラブ何てなあ、かなり前の東欧だったらそうかも . . . 本文を読む
立派にそれはそれでB級してます。何かプレステゲームのようでいて、レトロ調の怪獣映画のようでもあり、それはそれで楽しいのですが、本当に何もないです。あっけらかんです。長さも90分で映画の基本です。でも、やはり、何もないです。現代でこの何もないのが凄いといえばスゴイデス。映画館を出るとすぐこの映画を忘れそうです。 . . . 本文を読む
世界的大スターに駆け上った金城武を主役に、今受けているレトロ調を配した時代設定。そしてメジャーの配給によるエンターテインメント、予告編はすこぶる秀逸。映画を見るまでのワクワク感は募る、、。
見始めて何かいつもの怪人二十面相ではないことに気づく。仲村トオルの明智小五郎が何か違和感がある。懐かしさや優しさを感じる小五郎ではない。まるで悪役の如しだ、、。変だなあ、、と思っていた。でも、それがこの映画の . . . 本文を読む
僕がずっと追い続けている劇団空晴の第三回公演。考えれば10年以上この劇団(前身はランニングシアターダッシュ)を見守ってきたことになる。主要な俳優陣は残存されてはいるが、5人ほどしかいなく少々寂しいものがあった。
今回はリーディングでの3人芝居と小休憩を挟んでの客演も交えた「引っ越しのススメ」の連続上演だ。今までは劇団名と同様常に走っていたダッシュだったが、ものの見事に走らなくなり、スポーツものか . . . 本文を読む