絶えず、愛というものを信じるがゆえに起こる悲劇を淡々と描き続けるホ・ジノ監督の新作であります。今回は僕たちのすぐ近くにあるようで遠い「幸せ」についてのスケッチです。
前作「四月の雪」に較べると随分と「春の日は過ぎゆく」に戻ったなあという感がする。やはりホ・ジノには不倫というテーマは合わなかったのかなあ。原点に戻り人が生きていくときに必要な愛というものについて問うている。
単純なハナシである。世 . . . 本文を読む
ひょんなことから社会悪に対抗することになった日和見管理職の普通の男が必殺仕置人の頭領となり、そして、、。
というある意味現代人が夢想するタラレバを少々漫画調に描写している映画です。前半は冒頭の反痴漢者然り、とても面白い展開で自分で心が踊っているのを発見するが、後半は息が持たなかった感が強い。主人公と同様自分の知らない間にエスカレートしていくので、罰を受ける人間の功罪が小さく感じてしまうのだ。
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