そもそも予告編で勘違いしたのがいけなかった。というのもトムが西側の工作員で、ヒトラーを狙う刺客ぐらいに思っていたのだ。だから、あの、ナチスの要塞にどうやって侵入し、どうやって脱出するのか(ヒトラーが暗殺されていないのは当然ながら分かっているから)興味深々でスクリーンを見ていました。
結果は普通のクーデターもので、少々サスペンスめいたものはあったが、どきどきするほどのものではなかった。やはり、トム . . . 本文を読む
想像していたより快活なドラマであり、政治映画にありがちな、観客に政治的感覚を要求させるような映画では決してない。むしろボクシングの4回バトル戦を見ているような、ある意味スポーツ感覚で見られる映画とも言える。
とはいえ、ニクソンがアメリカ大統領では唯一弾劾された人間だということ、そしてその直接の原因がウォーターゲート事件で盗聴を指示していた張本人だったということぐらいは知識で知っておかないと話にな . . . 本文を読む