うーん、なるほどね、いい映画だね。心情映画って気恥ずかしい表現だけれど、登場人物の心根が、吐く息の白さのように鮮明に伝わってくる、要するに浪花節映画でもあります。
家庭の中で居場所のないオヤジ。妻からは足蹴に扱われ、二人の息子たちからも十分見捨てられている。父親は責任を負わされてはいるが、解決に導く存在であることは全く期待されていない。これって、どこにでもある現代家族の情景でもある、ことに気付き . . . 本文を読む
友情って、陳腐な言葉にも聞こえるけれど、やはり生きる上でも、とくに若かりし頃にはかけがえも無く必要なものです。大人になったら日常に追いまくられその時のことをときたましか思い出さないけれど、それでもきらりと光るそれは宝石です。
ビンボーが原因でいじめに会うなんてことはあるのだろうか、と訝る気もするけれど、まああったとしてやはり差別(いろんな意味で)というものは確かに今も存在するのだろう。でも、そう . . . 本文を読む
冒頭の、図書館の書籍にナイフが突き立てる衝撃的な導入部から、ポー川の廃墟を住居とするよみがえる現代人としてのキリスト像。映像は濃密でさすが【エルマンノ・オルミ】と納得させるものはあるが、、、
映像は色調も美術的に優れており、イタリア映画の伝統を感じる出来。しかし、ナイフを突き立てて現生カトリックに神への不信を訴求したのに、教授はただ不法占拠者とともにただ毎日談話するのみ。
実際のキリストもひょ . . . 本文を読む