冒頭の、図書館の書籍にナイフが突き立てる衝撃的な導入部から、ポー川の廃墟を住居とするよみがえる現代人としてのキリスト像。映像は濃密でさすが【エルマンノ・オルミ】と納得させるものはあるが、、、
映像は色調も美術的に優れており、イタリア映画の伝統を感じる出来。しかし、ナイフを突き立てて現生カトリックに神への不信を訴求したのに、教授はただ不法占拠者とともにただ毎日談話するのみ。
実際のキリストもひょっとしたらそういう生活を送っていたのかもしれないが、現代では水がワインに変わるわけでもなく、ましてやパンはピザ屋に買いに行かなければならない。
冒頭で神はキリストを見放した、助けなかったと教授は不審感をあらわにしていたにもかかわらず、その後一切それには触れられず現代の彷徨うキリストはふと消えてしまう。
小品というべき味わいを見せている。後半がもっとドラマチックであればかなり変わったであろうが、【オルミ】の映画的スケッチなんだろうなあ。劇映画はこれが最後らしいです。まだまだ作れる作家だ。
映像は色調も美術的に優れており、イタリア映画の伝統を感じる出来。しかし、ナイフを突き立てて現生カトリックに神への不信を訴求したのに、教授はただ不法占拠者とともにただ毎日談話するのみ。
実際のキリストもひょっとしたらそういう生活を送っていたのかもしれないが、現代では水がワインに変わるわけでもなく、ましてやパンはピザ屋に買いに行かなければならない。
冒頭で神はキリストを見放した、助けなかったと教授は不審感をあらわにしていたにもかかわらず、その後一切それには触れられず現代の彷徨うキリストはふと消えてしまう。
小品というべき味わいを見せている。後半がもっとドラマチックであればかなり変わったであろうが、【オルミ】の映画的スケッチなんだろうなあ。劇映画はこれが最後らしいです。まだまだ作れる作家だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます