これは面白い。「桜の園」と言えばラネーフスカヤ夫人の貴族の没落といったテーマが色濃く出ていたが、本作では彼女は出演しない。迂闊にも30分ほどいつ出るのか待っていましたが、待てど待てども彼女は出て来ない。
そうなんです。この演劇はラネーフスカヤ夫人をすっぽり切り落とし、傍系であった3組の恋愛にクローズアップをかけたものなのです。まさに、桜の園は背景と化し、生き生きとした物語がそこに展開されます。
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フランスでは結構有名なポップス歌手なんだろうけれど、日本人にはさっぱり分からない人が主人公。しかも、そっくりさん大会に出場し、優勝を目指していると、、。
こういう映画って、コメディアンだけれど、世界向けに作っていないこともあり、事情が分からないので、笑えるところでなかなか笑えない。主演俳優もかなり地味目で、映像もくすんでいる。自ずから館内の笑いも冷え切ったまま。
でも、1970年代の曲も結構な . . . 本文を読む