秀作「扉は閉ざされたまま」にやはり、当然というべきか似ていますね。石持は最近ちょっとマンネリ気味で心配していたので久しぶりの快作となりました。
やはりこういうフランス風心理的なミステリーはなかなか日本人には書けないです。こういうところが立派です。倒叙ものとしてはこれ以上ない出来です。ほとんど一気読みでした。ただ、ラストのオチはある意味、意外性がなさすぎかも、、。
でもそんなことを補える秀作で石 . . . 本文を読む
人間の、いのちのつながり。それは限りない歴史の悲鳴、喜び、慈しみ、愛を通して現代に至っている。人のあり方を問う強烈な秀作である。
ただ弟を救おうと鍵を掛けてしまった姉は、その行為により結果として自分の命を永らえることになる。鍵を掛けなければ恐らく家族全滅だったろうから、やはり彼女はこの行為を罪と捉えて苦しんだが、いのちの循環は絶えることはなかったのであり、結果としてはよしとしなければいけないので . . . 本文を読む