子供のケンカにおとなが介入すると、といったいわば自虐劇なんですが、80分という時間、面白い脚本、現代の名俳優、そして洒脱な演出と相まって名品を作ってのけた作品であります。ただし、内容は期待するだけ無駄。文明批評もなにもない。
見ていて観客たるもすごく面白いが、演技していた俳優たちもかなり面白がって盛り上がったのでは。ポランスキーのニヤニヤ顔が見えそうです。意外と、カップルで見ていい映画なのでは。 . . . 本文を読む
【イ・チャンドン】作品だが、いつものような激しさがない。たゆとう流れる川の水のようにゆったりと話は進んでゆく。冒頭、川に死体が流れてゆく。顔は見えないが女性らしい。うつ向けで顔は分からない。水は限りなく清らかだ。
以降は老女の心象に沿って展開してゆく。ワンシーンワンショットだったかと思えるほど緩やかなカメラワーク。生活の厳しさ、孫が仕出かしたことの重要さを想う時でもその緩やかなタッチは変わらない . . . 本文を読む