予告編から全体は想定できた。そしてまさにその通りの映画であった。一人の男の魂の遠吠え。がなりたてるアリランの唄。でもそれはやはり映画であった。映画そのものであった。そしてまさに虚構の世界であった。
「春夏秋冬そして春」でむきむきの肉体を披露したギドク。出したがり、出たがりの彼にカメラの前に立つのは正真正銘のギドクだ。いくら叫んでも、いくらわめいても本当のギドクを出すことはないギドク。
人間、生 . . . 本文を読む
体裁はいわゆる完全にハードボイルドものなんだけど、全体に沁み亘るそこはかとした哀しみが感じられ一気読みをしてしまう。そうなんだよね。ミステリー好きの僕でも、トリックだけの小説は最近はどうでもよくなってきました。やはり人間に飢えているんですよね。人間をしっかり書いた小説を読みたいんですよね。そういう時にこの小説を見開いた、、。
元刑事。今はその日暮らしの肉体労働者。妻と離婚をし、慰謝料代りに親から . . . 本文を読む
舞台設定がウイングフィールドのど真ん中。客席はいつもは舞台である場所とその対面の2か所にしつらえてある。僕はいつもは舞台である位置に座っている。何か不思議な感じ。そうか、舞台から客席を見るとこうなるのか。何か嬉しいようなこそばい感じがする。
不定形三角形の舞台に天井から一本の赤い棒。何が何だか分からない。(これは後で気づくことになるのだが、、)はしぐち氏の開演前の挨拶からそのまま物語は広島案内へ . . . 本文を読む