この映画のみそはラストの「保護者遺棄致死」という罪状だろう。愛する人と長期車上生活をし、病死させたらこういう罪になるらしい。ある意味これが社会的警鐘にはなっているが、この映画のテーマは愛である。男女の愛である。
ある夫婦の話である。しかも実話らしいので、この生き方が正しいかどうか云々、は言えない代物になっている。分かるのは妻が残り少ない人生だと知った時のある夫婦の愛のあり方を見つめた作品だと言う . . . 本文を読む
原作は繰り返し映画化された、恐らく女性の方は少女の時に読破された方も多いのでは、と思われる世界文学である。ただ、「嵐が丘」は読んでいても僕はこの作品は未読でした。
構成としては嵐の中を命からがら逃げて来て九死に一生を得るジェインの劇的な描写から始まっている。なかなかうまいね。この作品の動的な印象を予感する出だしだ。イギリスの膨大な自然の描写も鋭く素晴らしい。
そしてこの世界文学たる所以の、不思 . . . 本文を読む
予告編見てどうしようかなあと思ったけれど、見てよかった。派手なストーリーも展開もないけれどしっとりと心に沁みるいい映画だった。じわじわ来る感動がたまらなくいい。映画の神髄を見せてくれた。
映画を見る時の心境って、今ある現実から逃避しようと痛快アクションを見る人もいれば、じっくりと人間を見つめようと心に触れる映画を見る人もいる。僕は別にジャンルを気にしないでランダムに映画を見る方だったが、最近は作 . . . 本文を読む