予告編見てどうしようかなあと思ったけれど、見てよかった。派手なストーリーも展開もないけれどしっとりと心に沁みるいい映画だった。じわじわ来る感動がたまらなくいい。映画の神髄を見せてくれた。
映画を見る時の心境って、今ある現実から逃避しようと痛快アクションを見る人もいれば、じっくりと人間を見つめようと心に触れる映画を見る人もいる。僕は別にジャンルを気にしないでランダムに映画を見る方だったが、最近は作品を選択するようになった。
年齢のせいもあるが、もうかなり映画を見て来たのでそろそろアクションはある程度卒業し、最近は自分の心に入り込んでくれるハートウォーミング映画を基本に見ることにしている。
そういう受け入れ態勢が十分な僕にこの映画は実にのびのびと人の心を写してくれる。乾いた心に水が沁みとおるようにすがすがしく心地よく入ってくる。この傾向は同質の『ファミリーツリー』といい、アメリカ映画最近変わってきたなあと思う。映画は人と共に存在し、また変わって行くものなのだろう。
砂漠のような僕の心がちょっと潤いました。こういう映画を追い求めていたと思います。秀作。
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