セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

桃さんのしあわせ (2011/中国=香港)(アン・ホイ) 85点

2012-11-22 15:02:42 | 映画遍歴
淡々と人を信じ、愛し、人との関わりあいに喜びを感じそして自分も死んでいくということ。家族に恵まれなかった孤独の人にも本当の家族はいるものなのだ。それは血の繋がりを超え本当の人と人との信頼関係にまで行きつく。 家族の光景については、古くは小津安二郎が「東京物語」で執拗に追求した作品がある。「血縁より血縁でない人にこそ真実の愛情をかけ、かけられる矛盾」を大きなテーマに掲げた作品だったが、当作品もスケ . . . 本文を読む
コメント

チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢(2011/仏=独=ベルギー)(マルジャン・サトラピ他) 80点

2012-11-22 13:39:11 | 映画遍歴
甘い、甘~い映画だけれど、人生の最後を自分で決め、緩い走馬灯の8日間で自分の歳月を思い出していくといった切ない芸術映画風の凝った映画です。全編その甘酸っぱさが漂い、いかにも青春のもろさを感じ取れる作品となっている。 男と女。添え遂げられずにそれぞれの道を二人は歩む。けれどその思いは歳月を過ぎても弱まることをしない。むしろ幻想を追っているから強くなってくる。一応それぞれ子供を成し生活は保っているが . . . 本文を読む
コメント