久々のデ・パルマ。昔の筆力は取り戻したのかのう。と、そんな期待をこめて映画館へ。後半の完全ミステリー部分はまあ楽しかった。でもなあ、前半の2人のタッグマッチはやはり長いかなあ。くどいと思う。
僕はレイチェル・マクアダムスのファム・ファタール女ぶりはぞっこん好きだ。セックスシーンが如何せんおとなしすぎてインパクトないけど、それでもまあ許せる。
僕が問題にしたいのはノオミ・ラパスの太りようなのだ。 . . . 本文を読む
僕も長い演劇遍歴を標榜しているが、しかしお寺の境内の中のホールで演劇を見たことはあるけれども、本堂の中で、仏像を背景にしてまさにそこで演劇を見たのは初めての経験である。ただただ驚いた。
後で聞くところによると、主演の俳優はこの寺の副住職であるとのこと。であるから演劇が可能だったんだなあと、納得。仏像を前に走るは、ギャグはあるは、俳優陣も総勢20名近く、大立ち回り。見ている間、これを住職、よく許し . . . 本文を読む
確かにこんなトリック、現実的ではないのは明らか。理論上の架空の夢想話だろう。でも小説だからこそそれが面白い。小説だからこそ成り立つ話。
だから女を子供を産む機械しか考えていない夫も小説でこそ成り立つ。こんな男と結婚の契約をする女がいるはずがない。
そんな、はずがない・ない尽くしでこのミステリーは成り立っている。だから逆に面白いのだ。東野の小さな針に糸を通すような精密さと共に、400ページを超え . . . 本文を読む