こういう映画って、映画の内容(この作品の場合は黒人差別)に囚われ過ぎて、事実を知ることの重みにまず動けなくなり、そしてそのことの意味を自分に問うことになる。だから作品の評価より、むしろ映画がもたらす事実に観客は懊悩することになる。
何を言いたいのかというと、通常の映画の評価より、黒人差別という歴史観がものすごく重すぎて、正しい映画評が出来にくくなる恐れがあるということなのだ。特に日本人の場合はこ . . . 本文を読む
まあベルリン映画祭で主要な賞を受賞、といえば映画オタクを標榜する僕は気になりますよ。そして題名は「グロリア」。あのカサベテス(奥方ジーナ・ローランズの映画といってもいい)の永遠作も同名。これを見ずして、、。
ファーストシーン、トンボ眼鏡を賭けた大年増女性(実女と言えばいいのだろうか)のクローズアップ。さて何か群がる男と女。ダンスホール。会場はでも何故かシニア年齢クラスが多い。日本で言うとケントス . . . 本文を読む
車に全く興味のない吾輩が、映画館という閉鎖空間の中で、思い切り躍動し、ライバルへの熱きたぎり、友情、生きる支えを痛烈に感じた文句なしの素晴らしき力作です。
映像がとても半端じゃないんだよネ。カっとからカットへの俊敏さ。どの映像をとってみても絵になる構図。冴えてるなあ。しかも話が命を賭けた男と男の闘い。とは言え究極には自分との闘いなんだけど。その厳しさ。
相手を乗り越えてこそ自分の生きる場所がそ . . . 本文を読む
学生劇団という触れ込み。ZAZAという劇場は初めて来たがすごく立派。関西でこんなところで演劇を出来る学生たちは幸せ者だろう。
学生だからというわけではないが、多少セリフのしゃべり方が浮いている人もいるが、まあ標準語できちんと話せている。
話は心療科の診察室から。切り口は面白いが、最近見た演劇の中では抱えるテーマが狭く小さいなあと思う。こんなことを現代の学生が本当に考えているとも思えないが、一言 . . . 本文を読む