車に全く興味のない吾輩が、映画館という閉鎖空間の中で、思い切り躍動し、ライバルへの熱きたぎり、友情、生きる支えを痛烈に感じた文句なしの素晴らしき力作です。
映像がとても半端じゃないんだよネ。カっとからカットへの俊敏さ。どの映像をとってみても絵になる構図。冴えてるなあ。しかも話が命を賭けた男と男の闘い。とは言え究極には自分との闘いなんだけど。その厳しさ。
相手を乗り越えてこそ自分の生きる場所がそこにある。人生には何回かはこんな時もあるものだ。
二人のうちどちらかを主体にすることのない脚本が粋だった。観客は二人にダイレクトに気持ちを寄せる。二人の生き方は自分の生き方でもある。(それがどんなに矮小化しても、、)
珍しく映画館内には女性が一人もおらず、男どもはみんなつくねんと映像を見る。その共有時間の素晴らしさ。
見終わって我知れず涙が溢れ出る。こんなたとえようもない時間を共有することの至福。まだ僕にも人生への挑戦の気持ちがあることを知る。
ロン・ハワードよ、ありがとう!
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