お、どうしたんだろうと思うばかりのセックス描写が目に付く。石持では結構珍しいことではないんだろうか、、。7編の短編集なんだが、でもこの過激なセックスシーンがミステリーとして重要な要素とすべてなっているのがミソ。
あれほど激しいセックスをして身も心も一つに溶けていると思わせといて、即殺人に至るなど、心やさしい僕には理解できないことだが、でもその鋭敏さにしびれます。
最後の男装のセックスという挿話 . . . 本文を読む
それほど基礎を積んだわけではない学生劇団だろうか。出し物は松尾の現代アングラ劇。これは難しいぞ。人生のアカも知り、血を出すことの痛みをいやというほど経験していないととんでもない劇になってしまう。そもそもやるほうにも見るほうにも余裕がないと難しい演目なのだ。
それは冒頭の裁判シーンで露見する。何人かのセリフの発声がなってないのだ。声を出すということの本質的な練習をどれほどしてきたのだろうか、と少々 . . . 本文を読む