お、どうしたんだろうと思うばかりのセックス描写が目に付く。石持では結構珍しいことではないんだろうか、、。7編の短編集なんだが、でもこの過激なセックスシーンがミステリーとして重要な要素とすべてなっているのがミソ。
あれほど激しいセックスをして身も心も一つに溶けていると思わせといて、即殺人に至るなど、心やさしい僕には理解できないことだが、でもその鋭敏さにしびれます。
最後の男装のセックスという挿話はでもちょっと嘘っぽいかなあ。肝心の彼女が自分からそれをしておいて、そもそも気づかないはずはないと思う。でもミステリーとしてはこの範疇はあまり読んだことがなく、確かに面白い。
僕は展開も大胆で、思いがけないラストの、ヒッチハイク版「カントリー・ロード」がとても好きだった。
やはり石持はまだまだ挑戦してる。がんばれ!!
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