短編の2作、「Pの妄想」「Fの告発」と読んできて中編の「Yの誘拐」とくる。普通に読ませる手記から始まり、大山もこんな、限りなく普通の散文が書けるんだなあと感心していたら、それはある人間の手記だったことが分かり、そして、、。
とここから俄然面白くなる。普通のミステリーマニアだったら、恐らくこの時点で手記の著者である哀れな父親が真犯人だろうと、一応胸に秘めページを繰るだろう。
ところが二転三転、最 . . . 本文を読む
軽やかなギャクコメディを目ざした劇団なのだろうか、上演回数も決して少なくはないのにみんな素人っぽい。セリフもたまにトチるし、間も合わない感もある。でもその雰囲気にだんだん慣れてくると、味というものも出てくる。
不思議なもんだ。この劇団、軽く見捨てられない何かがある。可愛くもある。そのうち何か余興のような時間が結構長く続き(ほとんど一人の俳優の集中芸だが)、最近の若者(学生たち)の趣向も味わえる展 . . . 本文を読む