60分の中編劇なんだが、えらくシュールっぽい。丸い舞台にテーブルが一つ。上に、レゴが乗っている。奥に書棚があり、そこにも何故かレゴの作品群が、、。この作品には何かレゴに象徴しているものがあるらしい。
家族の話である。けれどこの家族、誰一人血のつながった人間はいない。夫婦に娘二人、息子一人。そしてもう一人隣の家に住む男の子。彼もかぎっ子なのでいつもこの家にいる。十分家族である。そしてこの男の子が成 . . . 本文を読む
昔懐かしスタンダード画面。カメラはサウルだけを追う。クローズアップ。彼とともに動く。望遠レンズで撮ったかのように彼の周囲はボケている。しかし、観客はそれが何を表わしているのかつぶさに気づく。それは人間が見てはならないものなのだ。
正直このカメラ映像は少々疲れるが、人間って不思議と慣れる。そしてその正視し難いできごとでさえそのうち慣れてくる。僕らもサウルの日常と化している。
自分のことを、生きて . . . 本文を読む