昨年の江戸川乱歩賞受賞作品である。これまでの作品群は本格モノが主流だと思っていたが、この作品は完全に倒叙物である。そして、読みやすい文章であることがから一気読みが可能なミステリーある。文章はうまい。
中盤で出現する戸籍謄本を取るための住民票が発行されないという部分が特に強烈な印象を残し、そこから興味深く読み進めることが出来た。このプロットは面白い。この日本国でもそういう聖域があるのだ、と実に納得 . . . 本文を読む
映画には感じる映画と考える映画があるとしたら、この映画は後者である。
子供6人の大勢とともに文明を拒否して大自然とともに生きるサバイバルファミリーの姿。しかし、人との交流を拒否しているのでそこは本を読むことで補っている。そんな、ユートピアのようなファミリーの物語の描写である。
ところが、病気療養中の妻が自殺したので、みんなで女親のところで行われる葬式に出かけることになる。ロードムービーである。 . . . 本文を読む