練られた演技、演出、舞台設定。久々のメジャー舞台。何から何まで一流中の一流の演劇でした。
作品は敗戦直後のの長崎被ばくをテーマとしている。もう70年ほど前の時代である。この時代設定がどうも現代に生きる僕には入り切れないもどかしさを覚える。親近感というか、時代の普遍性を感じ得ないのである。
天主堂のマリア像が被ばくされたことの重み。原爆症を呈していながらそれを隠そうとする若い男等々、当時の社会情 . . . 本文を読む
もう29回公演だという。でも、初めて見る劇団だ。こういうこともあるのだ。とても芸達者な役者陣で、見ていて楽しい。実に楽しい。客に何が受けるか徹底して研究しているかのよう。そんな嬉しい劇団なのである。
ところがよく見てみると、何と「アマサヒカエメ」の山咲和也がいるではないか。彼こそ最近では若く才能のある役者で、僕が一目置いていた人である。一方長橋秀仁という才気煥発コント芸人の最たる人がいる。6編の . . . 本文を読む